の続きです。

 

引き続き原文で読みたい人はhttps://www.fightful.com/wrestling/exclusives/tetsuya-naito-talks-sakura-genesis-windy-city-riot-jon-moxley-more-interview をどうぞ。

 

 

 

要約で示すと以下の箇所から翻訳文と個人的な意見等を書いていきます。  

☆IWGPヘビー級王座の意義
 
- 当初は新ベルト設立に反対していたが、最終的には受け入れた。
- 歴史あるIWGPヘビー級王座を守る必要があると考えている。(自分が歴史を作る必要があると思ってる)
 
☆CMLLとの関係
 
- CMLLの選手にIWGP世界ヘビー級王座を防衛する予定はない。
- しかしながらアレナ・メヒコのファンにチャンピオンを見せたい。
 
☆オカダ・カズチカの去り際
 
- オカダの去り際については、再会を期待している。
 
☆世代交代への思い
 
- 世代交代は自然な流れであるべきで、会社が押し付けるべきではない。
- 自身の立場に複雑な思いを抱いている。
 
☆今後の目標
 
- 東京ドームでの大合唱を達成した。
- 次は故郷・広島のマツダスタジアムでの大合唱を目指す。


☆ドームでの大合唱とSANADAの現状について

- EVILの妨害を退けて大合唱を成功できたことは嬉しい。
- SANADAの才能を認めつつ、まだまだ開花しきってない。更なる飛躍を期待している。


☆IWGP世界ヘビー級王座の意義
 

エドワーズ:IWGP世界ヘビー級王座を獲得した後、その王座に対するあなたの態度は変わりましたか?今でもIWGPヘビー級王座を復活させ、その系譜を守り続け、新日本プロレスの歴史を守る必要があると考えていますか。それとも、その考えは捨てて、新しい歴史を作り上げようという考えに傾いていますか。


内藤:IWGP世界ヘビー級王座を獲得したからといって、オレの立場が変わったと見られたくはないな。確かにオレは最後までIWGP世界ヘビー級王座の創設に反対してた。しかし、結局は(2021年2月のインターコンチネンタル王座戦に)負けて、それを阻止することをできなかったわけで。オレが新日本のプロレスラーを目指した理由は、IWGPヘビー級王座に挑戦したかったから。それは確かな事実だから。けど、ベルトを封印させないという目標を達成できなかった事実を消す気はない。今オレが置かれてる状況は複雑だけど、だからといって今さらベルトを分解するのは今は適切ではないと思ってるから。



これに関しては日本向けのインタビューとほぼ同じ姿勢で語っていると思います。で、なぜ今はベルトを分解するべきではないと思っているか。この件については後日「内藤哲也のベルトとの向かい合い方【仮題】」で詳しく取り上げますが、ある時からインターコンチネンタルベルトの破壊を止めたいや、2冠王になってからベルトを投げる行為自体やめたのはなぜかということと同じ理由なんだと思います。

それは、このベルトの価値を上げる自信があるから、リセットする必要はないと。

かつてインターコンチネンタルベルトを中邑選手と同じ回数(3回)戴冠して防衛回数では中邑選手を抜いた時に破壊行為を止めたのも、それはもはやインターコンチネンタル王座と言えば内藤哲也だろと自分色に染め上げる事ができたから破壊する必要はなくなった。つまり、この世界ヘビー級のベルトも今後守りきってSANADAの防衛回数(4回?)をまずは超えて願わくは次の東京ドームまで保持、更に強い選手を相手に戦えば過去の王者の歴史を塗り替えられるだろうと。

だからこそ明日の辻陽太戦を乗り越え、これからモクスリーを初めとした強敵と戦わないといけない、という「覚悟」が既にできているんだと思います。

とはいえ、実は次のブログで語ってますが、勝負には絶対はないわけで…負けた時の「覚悟」もできてると思いますね。


☆CMLLとの関係
 エドワーズ: Los Ingobernables de JaponのメンバーはCMLLと複数のつながりがあります。CMLLの誰かとIWGP世界ヘビー級選手権を防衛したいと思う人はいますか?

内藤: その予定はないな。でも機会があるならアレナ・メヒコのファンにはIWGP世界ヘビー級チャンピオンの内藤哲也をお見せしたいですね。


これについてはまあ、そうなんだろうという事で特に感想はないです。(おい)

☆オカダ・カズチカが新日本を去ったことについて

エドワーズ: あなたとオカダ・カズチカは彼の最後のNJPW参戦で特別な瞬間を共有しました。また、あなたは彼が新日本を去ることを後悔させるつもりだと述べています。"The Rainmaker"オカダ・カズチカの去り方についてどう思いますか?

内藤: またどこかで試合することもあるんじゃないかな?


これについては内藤さんの原文を載せておきます。

Hasta luego. We'll meet again.

 さよなら、けどまたどこかで会おうな。というニュアンスでいいと思います。まあ、これも日本向けインタビューで色々話されてるからここで敢えて掘らなくてもいいかな。

☆世代交代への思い

エドワーズ: 最近の新日本は新世代が躍動してきていますが、(他団体を含め)あなたの同世代の多くのレスラーがまだ(最前線で)活躍しています。それを見て、あなたは同世代の他のレスラーに負けたくないとさらに一生懸命に活躍したいと思いますか?

内藤: オレが今置かれている現状に対して、確かに複雑な気持ちはあるかな。確かに世代交代は必要だと思うけど、それは会社が無理やり押し付けるとかじゃなくて、世代交代する中の自然な過程で若い選手が自ら道を切り開いていくべきじゃないかな。



これについては、悲しいかもしれないけど全文同意。と同時にかつて内藤さんもそういう立場にいたからこそ言えるんだと思う。それこそ「棚橋の次のエースは内藤だ」とヤングライオンの頃から言われ続けてきたプレッシャーも計り知れないものがあっただろうし、だけどオカダに先を越されて自ら行動したから今の自分があるという自負があるからこそ言えるんだと思う。
この部分についても後日特に海野選手視点で語ろうと思うけど、結局会社主導のエースではファンも納得しないことは痛くわかってるんだろね。だからこそレインメーカーショック後のマイク(これについては前のブログに詳しく書いてあるので見返してもらえると助かります)で敢えて自ら十字架を背負うようなことを発言したわけで。
今のところは辻選手がリードはしてるけど、それに悔しさを感じる選手が出てこないとダメだよね。と。

☆今後の目標について

エドワーズ:内藤哲也選手はこれまでの経歴で多くの偉業を成し遂げてきました。複数回の王座戴冠、東京ドーム大会の主催試合出場など。これまで多くのことを成し遂げてきました。今この新しい時代を迎えるNJPWを率いる立場にあって、あなたの残りのキャリアで達成したいことは何ですか?


内藤:オレは東京ドームでの大合唱を長年目標にしてきたわけで、今年ようやく達成することができたんで、次は心のホームである広島の マツダスタジアムでの大合唱を目指しますよ。



これについてはいつも言ってることなので割愛します(オイオイ)

☆ドームでの大合唱とSANADAの現状について

エドワーズ:過去のレッスルキングダムでKENTAが以前そうしたように、今回のレッスルキングダムでのEVILは悲願だった大合唱を台無しにしようとしましたが、SANADAがそれを救ってくれました。数年前にあなた自身がその機会を逃したことを考えると、SANADAに対してあなたを助けてくれたことに感謝の気持ちはありますか?そして長年の夢だった東京ドームでの大合唱を果たせた感想は?


内藤:しばらくの間、EVILとサナダとオレの3人で、現役と元のロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのメンバーが東京ドーム大会のメインの試合後にリングに同時に立っていましたわけで。オレがLIJを結成したことが正しい選択だったと実感できてよかったかな。オレが思うに、SANADAには明らかに才能があるけと、今の彼はそれを十分に発揮できてないと思う。かつて私が踏み出したように、まだまだオレの後押しが必要なのかも知れないな。(後略)




一連のSANADAの駄目だしが決して悪口ではなかったという証拠ですね。この発言。これも後日詳しくどこかで書きたいですけど、なぜJ5G入りをという楽な道をSANADA選手は選んだんだという疑問が残っていると同時にEVILについては立派に独り立ちしたことに対して心の奥では喜んでいるのだと思います。日本のインタビューではなかなかEVILの裏切りについての評価は語ってないだけにこの部分は貴重でしたね。

と、いうことで2回に分けてインタビューの内容と感想をお送りいたしました。これから実はまだ1つ両国大会までに1つ記事を出さなければいけないのですが、まずはこの後開かれる調印式て何を語るか注意して行こうと思います。