大変長らくお待たせいたしました。

 今日から新スタイルでスタートします。先ず時間を過去へ巻き戻す必要があります。

 アテネオリンピックが開かれる半年前、2004年2月へタイムスリップしますので、

  ついてきてくださいね。

 

 これまで同様、職業非公開で進めていきますので、仕事上の関係を説明しておきます。

 わたしが出会ったTという人とわたしとは同僚ではありません。職業が違い仕事上の接点は

殆どありません。 その会社では、Tと同じ職業の人が150~200人、私と同じ仕事に携わって

いる人が約30人、その他2千人の従業員が働いています。

 Tたちと廊下ですれ違うことがあっても、私たちは会釈するだけで通り過ぎる、そういう関係です。

 

 皆さまは、ブルーやグレーの作業着を着た人を見かけることがあると思いますが、わたしは

そういう格好で働いていました。

ブログではこれから、Tと話をする場面が毎回出てきますが、ワイシャツにネクタイという私服のTと、

上下作業着を身に纏ったわたし、こんな2人を想像しながら読んでください。

 

 

        ツインソウルの出会い #1 「出会いの瞬間」

 

 

2004年2月20日、何とも中途半端な日にちだが、今日から掛け持ち生活がスタートだ。
美容関係の営業兼エステシャンの仕事を15年近くやっているが、
実は1年前から転職を考え始めていたのだ。
転職したいと思っても、会社員と違って、今の仕事はすぐに辞められない。そこで整理が
つくまで、掛け持ちできる仕事を捜したのだ。
掃除やゴミ出し、雑用といった機械的に出来る仕事で、しかも勤務日が月に10日だけ
という格好の仕事を見つけた。転職したいと思うようにならなかったら、まずこの仕事に
就くことは無かったと思う。
しかし、万事は必然だ。この仕事場は、わたしの父の仕事と深い関係があり、わたしが
物心ついたかつかないか頃から馴染み深い場所だった。
 父の仕事場にはTと同じ職業の人がたくさんいて、私はその人たちからお年玉
もらった記憶がある。 私の主人に云わせると、
「君は昔からその仕事場が好きだから、だからそこに決めたのだろ」だそうだ。
 面接日に初めてその建物を見たとき、不思議な郷愁があった。
 
 一週間が過ぎた。
 2月28日土曜日、会社が休日の所為か、出勤している人は少ない。ドアをノックして
入った課でも社員は二人しか出勤していなかった。
 右奥のデスクの前で何やら立ち話をしている。
「これから掃除機をかけます」と声をかけると、
一人はすぐに庭側の出入り口の方へ歩き出し、もう一人は、わたしのほうへ顔を向けて、
「ぼくのところは、このままで」
 と言って、先に出て行くもう一人のあとを追った。途中で一度振り返り、チラッと自分の
机に目をやると私のほうへ向き直り、
「その辺は、そのままにしておいてください」
 と、繰り返した。

 その辺とは、その人のデスクの辺り、を指していたのだが、上も下もデスクの周辺は
書類が山積みで物が溢れかえっていた。云われなくても手は付けられない。
 二人の姿が消えて、私はひとりで片づけを始めた。
仕事に慣れていなくて、緊張していたが、このとき何だか急に気分がよくなった。気分が
よいものだから、ふと思った。
 世の中には働く人はたくさんいる、たくさんいる。その中にはすてきな人はいるものよ。
すてきな雰囲気だなあ。
こんな雰囲気の人がいるんだ……
 仕事をしながら、何の意味もなく、さっきの人を思い出したか、出さないか、どんどん
片づけていった。
 ぼくのところは、このままで……この言葉が宙に舞い、私を取り巻く空気中に
残っていた。声が心地いい、声の中に私の大好きな何かが在る、そのことに、わたしは気づい
たのだが、このときはまだ無意識状態だった。この日から4カ月後、記録を書こうと思って記憶
を辿ることになるのだが、そのときに初めて気がつくことになる。
 
 とにかくこのときは、気分がよくなった、そのことだけしか意識の中には無かった。
心地よい空気に囲まれて、掃除が終わりに近づいたころ、さっきの二人が戻ってきた。(つづく)
 

 

 

 

 

 

興味のある方はぜひ、少し先のことになりますが、

本当の職場が登場する「私の中のT.U.の記録(きおく) 上下巻」 (今春発売予定)

上の書のサイドリーダー、「魂のハウリング ツインソウル奇跡のプロセス」(今春発売予定)

を読んでいただければと思います。

 


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