たまたま次男に電話をした日、公休だったようでゆっくりしていた。

 

 

「あなたが大学時代に話してくれた尊属殺人の裁判のことテレビでやってるんだ。

映像で観られて嬉しい。

話してくれたこと覚えてる?」

 

 

「そうなんですか。

よく覚えていませんがあの裁判は有名ですからね。

まぁ 良かったです」

 

 

それから,母の手術のことや,次男が毎日何を食べているとか,取り止めのない話をひとしきりした後次男が言った。

 

 

「わたしは雑談をするつもりはないのですよ。

何か他に伝えたいことがありますか?」

 

 

「ございません。

ありがとうねぇ。

元気でね」

 

 

「バイバイ」

 

 

これで次男との楽しい会話は終了となった。

 

 

次男は電話のときも,出かける時も,いつも最後に「バイバイ」と言う。

 

 

「行ってきます」とか、「じゃーね」とか,「またね」って言ってくれれば良いのに,必ず「バイバイ」

 

 

自立して家を出て行くときだって「バイバイ」だった。

 

 

そして,毎回次男の「バイバイ」を聞くと、ちょっと寂しい気持ちになっていた。

 

 

次男は多分,深い意味があって「バイバイ」を言っているのではないと思うが、

きっと,たくさんの「バイバイ」を聞きながら,わたしは次男がいつか家を出て行く心の準備を、知らず知らずのうちにしていたのではないかって思った。

 

 

おかげさまで,自分でもびっくりするほど次男が家にいないことをさっさと受け入れた。

 

 

とにかく、子どもたちはとっくに親離れしている。

 

 

長いこと,家族6人で同じもの食べて,同じ家で寝ていたのに,今は,全員それぞれの家で違うもの食べて暮らしているんだなぁってしみじみ思った。

 

 

そして,わたしはそれを目指してやってきたんだと‥

 

 

それが達成されている今は幸せだってしみじみ思う。

 

 

寂しさよりも喜びがまさっているんだろう。

 

 

 

そんな今、またわたしはワクワクする大仕事に取り組む。

 

 

 

やりたいことはいっぱいある。

 

 

わたしはわたしの人生を歩いて来て、子育てが終わっても,わたしの楽しい人生は続いているε=ε=ε=ε=ε=ε=*\(^o^)/*

 

 

 

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