夕方,三男がやって来た。

 

 

どうやらケータイは修理不能。

 

 

見せてくれたが,表も裏もバリンバリン。

 

 

どうやったらこんなふうになるのかと思って聞いたら、6階から落下したとのこと。

 

 

そりゃー、バリンバリンだわな。

 

 

保険には入っているが,それは修理の場合。

 

 

この状態は買い換えるしかない。

 

 

仕事上で使っているから,なければ仕事ができない。

 

 

直ぐに必要。

 

 

急な出費でも,蓄えがない。

 

 

お金の相談はパパか社長にしてと言っていたのに,結局わたしを頼る。

 

 

どうやらパパに頼る気はないらしい。

 

 

しかし,給料日には絶対に返すからと言うので,甘い甘いお母ちゃんは投げなしのお金を貸す。

 

 

もう何回こんなことをしたのだろうと思うが、三男は毎回なんとか返すので,大してお金の入っていない金庫を開ける。

 

 

それでも,なんだかご飯を一緒に楽しく食べる。

 

 

お金を借りたお礼のつもりか、絶対に部屋の写真は見せないと言っていたのに,自分から部屋の写真を見せてくれた。

 

 

三男には失礼だが,びっくりするほどきれいで驚いた。

 

 

「今もこの状態なの?」

 

 

「そうだよ」

 

 

なんと嬉しいことに,わたしの描いたパステル画が2枚,ちゃんと並べて飾ってあった。

 

 

そんなのを見ると,さっきのことはさっさと忘れる。

 

 

「ボーナスは急な出費のために貯めておくことにする」と自分で言っていた。

 

 

「でも、ボーナス出るのかな?

オレ,ほんとに仕事頑張ってるんだけどなぁ‥」とひとりごとのようにつぶやいていた。

 

 

まぁ 相変わらずの三男だが、「家をきれいに保ってね」という母の願いは今のところがなっているようだ。

 

 

それにしても、

 

 

なんだかんだ言って三男とご飯を食べるのは楽しい*\(^o^)/*

 

 

 

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