その頃、神戸の西区に住んでいた。



西神中央というところで、その当時そこは計画された街で、なんだかとても整然としたところだった。



自動販売機も、スーパーのところに設置されていたが、その他のところにはなかった。



比較的大きな家が美しく立ち並び、なぜか、冷たい印象のところだった。



前後のことはよく覚えていないのだが、1歳の三男がいなくなった。



2歳になる手前くらいだったと思う。



次男がそごうでいなくなったときのように必死で探し回った。





どうしていなくなったのか、そういうことは全く覚えていないのに、そのときのなんとも言えない気が変になりそうな不安感はよく覚えている。



なりふりかまわず、三男の名前大きな声で呼びながら探した。



わたしのただならぬ様子を見て、ある方が声をかけてくださった。



「小さい男の子なら、さっき交差点のところに一人で立っていましたよ」



お礼を言って、その交差点のところに行くと、三男がポツッと立っていた。



駆け寄って抱き上げた。



心底ほっとしたが、なぜかわたしの心にはなんとも言えない不信感が芽生えた。



つづく


☆☆☆☆☆

本日です❣️

ケントのzoomお話会は「思春期からおとなになってから」8月13日金曜日、夜の9時から10時です。

参加費1000円

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