主人の愛

今日は土曜日。

大好きな土曜日です。

昨夜は夜中、

急に耳が痛くなり、

あまり眠れませんでした。

痛み止めを入れていただき、
やっと眠れたと思ったのも束の間。

次は大量の汗をかいて、
その後身体が冷えて、
また目が覚めて着替えました。


朝になり耳鼻科の先生に、
耳の中の診察をしていただきましたが、

別に悪い所はありませんでした。

舌と首など切った所の痛みが、

耳にくる事はたまにあるそうで、

痛み止めを上手く使っていくしかないですね。

眠いけど眠れずに、
ボーっとした状態で、
午前中を過ごしていました。

人間の身体って、
欲深いのかも知れないなぁ。

手術による痛みを乗り越え、

ある程度慣れてきたら、

今度は小さな痛みまでもを拾っていく。

少しずつ軽減されてくると、
新たな小さな痛みなどに、
耐えられなくなります。

本当に不思議です。

午前中、

自宅に電話をしてみました。

喋れないけど、
一生懸命になって、
声を出していると、
伝わるものです。

ちょっとだけくもっていて、
自分の声ではないみたい。

でも馴染みのある声には違いない。

自宅では主人が、
娘彩月と一緒に、
家事を頑張ってくれていました。

息子楓季はダブルスクールへ、

出掛けたという事です。

「午後から病室に行くからね〜」
と主人。

彩月も一緒に、
顔を見に来てくれるとの事。

昨日の夜は、
訳の分からない耳の痛みに、
悩まされて苦しめられましたが、

家族の顔を見るとホッと出来ますね。

嬉しいです。

午後からの面会を楽しみにしていたら、

主人からラインで写真が送られてきました。

うわぁ、

パパランチだ！

ラインに添えられている一言。

「週末はこうやって

家でごはんを作ってるから

安心していてな」

楓季はダブルスクールに行っていて、

お昼は食べて帰ってくるので、

主人と彩月の二人でのランチです。

味噌煮込みうどんだったそうです。

主人は平日は仕事があるので、
家でごはんを作る事は出来ませんが、
せめて土日だけでも、
うちごはんを食べてくれていると安心です。

パパランチを食べた後、
主人と彩月は、
掃除機掛けて、
洗濯して、
トイレ掃除などをして、
病室に来てくれました。

病室でいろいろな話をしました。

これが一番のリハビリかも、
知れません。

言葉が話せないのは、
大変だけど…
考え方を変えれば、
喋っている事がリハビリって楽だよね。

特発性大腿骨頭壊死症で、
人工股関節置換手術をした後のリハビリは、

歩く為のリハビリでした。

そのリハビリの方が、
やりたいと思っても、
その場で出来るものではないので…

しばらく三人で話をした後、
彩月は用事があり出掛けて行きました。

シャンプー台が空いていたので、

主人にお願いして、
髪を洗ってもらいました。

昨日の夜、

汗をたくさんかいたので、

髪の毛が気持ち悪かったんだ。

しかも男の人の力で、
ゴシゴシ洗って貰えると、
頭皮の痒みも取れます。

部屋に戻ってから、
今度はドライヤーで、
濡れた髪を乾かしてくれました。

その後は温かいタオルで身体を拭いてくれて、

新しいパジャマにも着替えさせてくれました。

生き返ったような気分です。

主人にありがとうを、
いっぱい言いました。

「ありがとう」は、
もう完璧に喋る事が出来ます（笑）

今日改めて思いましたが、
夫婦っていいなぁ。

こうやって支え合って生きていくのが、

夫婦なんだろうなぁ、
と思いました。

今日主人の手を握って、
「ありがとう」
って言ったら、
「僕が入院した時には頼むよ」
と言われました（笑）

もちろんですよ！


あっ！そうそう、
今日三人での話の中で、
先週のパパごはんの話になりました。

先週の土曜日の夕飯の写真です。

私がまだICUにいた時だけど、

作ってくれたそうです。

この日は社会人の息子こうへいと、

あきひろもいたので、
五人分のご飯を作ってくれたそうです。

さっき病室を出る際に主人が、
「今日は帰ったら

ビーフシチューを作るんだ！」

だって。

ありがとう。
でもあんまり頑張り過ぎないで。