頭に鍼を刺して電気を流す治療について | child care massage ~小児脳性麻痺・肢体不自由児専門訪問マッサージ~
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脳性マヒの子供達へ訪問マッサージに行きます!
保険適用されれば0~1500円程(1回)でご利用頂けます。
国家資格
・柔道整復師
・鍼灸あん摩マッサージ指圧師

こんばんはニコニコ
千葉県唯一の小児脳性麻痺・肢体不自由児専門訪問マッサージ院
child care massageの堀口です^ ^
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今日は頭鍼療法
いわゆる頭に鍼をして電気流すやつについて書きたいと思います。
数名の患者さんご家族に質問されたので、みなさん迷うところかな?と思い書きます。
鍼灸の先生からクレーム来そうですが笑




では本題へ👇

・まず頭鍼療法とは?
僕も大して知らないですけど、頭に鍼をして通電する事で対応した脳領域を刺激して運動などの機能改善を目的とした療法。
という理解で大まかには合っていると思います。

・効果のメカニズムは未解明
何故効くんですか?
先生A
「頭に鍼をする事で脳を活性化して、麻痺などが改善するんです!」
そもそも頭を鍼刺激すると脳が活性化するかは疑問です、筋緊張の抑制に関係する脳幹網様体に何らかの影響がある事は推察されているが決定的では無い状態です。
そういう場合もあるかも知れないけれど、頭刺激=活性化!は固定した効果では無いですね。

・効果は?
ペンフィールドの脳地図というのを基にして行った頭鍼療法の論文や患者さんの声などを総合すると
効く人はとても効く!
効かない人は全然!
振り幅が大きい!
という印象ですね、とても効いたという声も事実あります。
メカニズムが解明されていないので、どういった場合は効果がある、無いというのがわからない。または治療する先生の経験則に基づくのでバラつきが出るのかな?と思います。

・リスクは?
多くの場合、ゴムバンドの様なもので身体を拘束して行う事と頭に比較的強い刺激が加わるので収まっていたてんかん発作などが出てしまったという声もあります。
やはりメカニズムがわからない事でリスク管理がし難いのと仮に脳が活性化したとしても、活性化された領域やその程度によってはてんかん発作のトリガーになっても不思議では無い事がリスクかと思います。

・リスクを減らすには?
手足などの筋緊張や呼吸が浅い、眠りが浅い、頭皮の硬いお腹の調子が安定しないなどの症状を軽減させられると減らせる可能性があると思います。
上に挙げた様な症状があると、交感神経系が優位な心理的身体的に緊張し易いお子さんの場合があるので刺激に対し強く反応してしまう事が考えられます。
なので他の症状を先にケアしてから、またはしながら行う方が良いと思います。

・肢体不自由児の問題の本質とコスパ
脳性麻痺などの肢体不自由児が抱える問題の本質は
「種々の理由による麻痺や感覚異常、筋緊張異常に伴う運動発達の偏り、運動学習の阻害によって環境適応が上手く成されない事」
頭鍼に限らず、マッサージなども筋緊張や関節の硬さを軽減して運動しやすい状態に近付ける事を目的としていて、寝た状態で筋肉が緩んでも「良くも悪くもタダそれだけ」です。
緩んだ状態で運動をして学習出来る事がメリットを最大化します。
※筋肉自体に鍼をしたりマッサージ、ストレッチをするのは関節拘縮予防、筋柔軟性の維持などの組織学的変化をもたらすので一定のメリットがあります。

コスパについてですが頭に鍼をして凄く緩んだとしても、時間が経てば戻ります。
外からの刺激で緩ませたとしても、それは本人がコントロール出来ている訳では無いのでおおよそ元通りの可能性が高いです。
ボトックスもマッサージも同じ事です。
どんな神がかった治療をしても手でやる治療はその後ほっておけば戻る事がほとんどなので、持続してやりやすい物の方がコスパ良好です。
大切なのは、コンディショニングされた状態で運動や練習、リハビリをする事です。

・小さいうちからやるのが良いのか?
結論から言えば、安定した効果がある人は早いうちからやった方が良いと考えられます。
理由を説明します。
神経系の発達は4〜5歳頃までに80%程と考えられています。
まず、神経系の発達とは何かを考える必要があります。
1 神経細胞の数的増加
2 シナプス結合の複雑化
簡単に言い換えると
連絡係(神経細胞)が増えて、かつ色々な所と連携が取れる(シナプス結合)状態になって行くのが神経系の発達です。
それに必要なのは刺激と経験です。
刺激は五感全てを指します、経験とは五感を使った体験です。
運動や遊び、毎日の食事や親御さんの声掛けなど全てです。
乳幼児の神経系の特徴としては、神経細胞の数はそこそこありますがシナプス結合が不十分な状態にあります。
これは当然で、経験が少ないのでどういったシナプス結合をして連携を深めれば外部環境とマッチするかまだ分からないからです。
頭鍼療法の原理は恐らく、鍼刺激によって筋緊張のブレーキ役である脳幹網様体に作用して緊張が軽減すると言った物と推察されます。いずれにしても、脳と筋肉の神経的な繋がりに対し影響を与える可能性があります。
とすると筋肉自体の粘弾性増加、硬さの増加などの組織の変化が少ない乳幼児の方が筋緊張への神経系の影響が大きく、それらに影響する可能性があると考えられる頭鍼療法を鑑みると、早いうちからの方が治療成果が上げやすい可能性があります。
しかし、大きくなったら効かない訳でも無いと思うので治療の内容についてお子さんに説明して理解が得られる様になってからでも良いと思います。

長くなってしまいましたが、どんな方法にもリスクはあります。
どんなリスクがあるのか?などの説明をしてもらい納得した上で受けるのが最良です。
結局は信頼関係かも知れませんねニヤリ

何か質問があったら遠慮なくどうぞ〜
わからなかったら調べます〜