崩壊の到来:ヨーロッパ諸国は食糧と燃料の配給を開始
2022年4月3日(日) by: アルセニオ・トレド

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ヨーロッパを中心に世界各国で食糧や燃料の配給政策が始まっています。

ヨーロッパが食糧や燃料の供給で苦労しているのは、ウクライナに侵攻したロシアに対して、ヨーロッパ大陸の殆どの国が経済制裁を課したことに端を発している。

 

ドイツではガス、ギリシャでは小麦粉、スペインではひまわり油。ウクライナ戦争が世界的な供給不足に拍車をかけ、欧州各国は配給制に踏み切った。

 

この為、ヨーロッパでは既に重要な物資の流れが脅かされ、既に苦境に立たされていた世界のサプライチェーンが崩壊する恐れがあった。

その結果、石油から小麦に至るまで価格が高騰し、数十年にわたる高いインフレ率につながりました。

 

又、ロシアからの輸出が完全にストップした事で、これらの必需品の供給も減少しています。



ひまわり油、小麦、乳製品、ガスが配給制に

 

スペインでは、ウクライナ戦争勃発の直後から、卵や牛乳などの乳製品が散発的に不足する事態が発生しました。

 

3月上旬には、メルカドーナやマクロといった大手スーパーがひまわり油の配給を開始した。

スペインの左派政権は更に踏み込んで、顧客が購入する特定の商品の数に一時的な制限を課す選択肢を店舗に与えた。

ギリシャでは、ロシアとウクライナからの供給網の崩壊により供給が危機的に少なくなった為、少なくとも4つの国営スーパーチェーンが小麦粉やヒマワリ油などの食料品の配給を開始した。

スーパーマーケット側は、現在の配給はあくまで予防措置であり、ギリシャの小麦粉とヒマワリ油の供給が安定すれば元に戻されると主張している。

 

ギリシャの小麦輸入の約30%はロシアとウクライナからのものである。

 


スーパーマーケットチェーンのアルファベータ・バシロプロスの関係者は、

 

「これらの製品に上限を設けた理由は」

顧客がウクライナの戦争を懸念して居る為」

予防的なものに過ぎません」

「将来も顧客のニーズに応えられる様にしたい」

 

と、語った。

 


ギリシャの、アドニス・ゲオルギアディス開発投資大臣は、

 

小麦粉ひまわり油は、エネルギーを除けば」

戦争が何よりも影響を及ぼしている製品です」

既に欧州全土で品不足になっています」

 

と、述べた。

ドイツでは、天然ガスを節約する為の3段階の緊急計画の第1段階が発動された。

 

これは、ロシアのプーチン大統領が、欧米の対ロシア制裁をねじ伏せる為に、ドイツにロシアのガス代金をルーブルで支払うよう要求したことを受けてのことである。

緊急計画の第一段階では『特定の大口需要家』への天然ガスの流れを『標的』として停止させる事になる。

ドイツのロバート・ハーベック副首相兼経済大臣は、現在の配給計画は、国が危機的な不足を経験しないようにする為に実施される予防措置であると説明した。

又、ドイツはロシアのガスへの依存度を下げる、あるいは完全になくす事を試みている。

 

戦前、ドイツの天然ガスの55%はロシアから供給されていた。

 

戦前、ドイツの天然ガスの55%はロシアから供給されていたが、現在はオランダ、フランス、ベルギーからの天然ガス流入により、40%に減少している。


食料と燃料の配給はグローバリズムの帰結

 

InfoWarsのHarrison Smithは崩壊は進行中であり、直ぐに減速する兆しはないと述べている。

 

「実際、全ての証拠が反対を指している」

「それは、責任者であり」

事態の悪化を防ぐ能力を持つ人々が」

「世界経済、特に西洋諸国の」

完全な崩壊を悪化させ、永続させる為に」

「できる限りの事をして居る事を示している」

 

 


InfoWarsで「American Journal」の司会を務めるスミス氏は、世界経済が他国からの輸入にそれほど依存していなければ、ウクライナ戦争が他国の食糧や燃料の供給にこれほど大規模な問題を引き起こすことはなかっただろうと指摘する。

「この全ては」

「本当にグローバリズムを前提にしているだけだ」

トイレットペーパー中国から調達しなければ」

「それ程大きな問題にはならないでしょう」

 

「文字通り地球の裏側にある」

スエズ運河で船が座礁して」

トイレットペーパーが買えなくなったら・・・」

「それは問題で」

「我々の世界構造に問題があるのです」

 

と、彼は言う。


インフォウォーズの「アメリカン・ジャーナル」のエピソードで、ホストのハリソン・スミスがヨーロッパでの食糧と燃料の配給の開始について話しているので、ご覧ください。

ヨーロッパで食糧と燃料の配給が始まる