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不況なので、家電でも衣料でもブランド品でも何でも取り扱っている、
いわゆる総合リサイクルショップが元気ですね。
節約志向の高まりにより、中古を買おうとする人、
また、家庭内の無駄なものを売却してキャッシュを増やそうとする人、
廃業して不要になったものを売る人…
様々かと思いますが、不況にマッチした業態だなと思います。
私はこの業界についてはあまり知らなくて、
漠然と気になっていたことがあります。
それは、「買取の値段は誰がどうやって決めているのか」です。
ブランド品や、ゲームソフトなど、
アイテムを限定したお店なら、リストを作成しておいて、
そのリストに基づいて買い取り査定をすることが可能でしょう。
でも、私が気になったのは総合リサイクルショップです。
対象となる商品が広すぎます。
しかも、規模を広げてチェーン展開などを考えた場合、
店舗毎に査定がバラついてもいけません。
商品群毎に専門担当者を置いているのか、とか、
オークションサイトなどの値段を参考にしているのかな、とか、
色々思っていたわけですが、それを解決してくれたのがこの会社。
「トレジャー・ファクトリー」という会社です。
この会社は全37店舗(2009年7月現在)を展開しています。
この会社のすごいところは、単品ごとに買い取り価格の上限と下限、
すなわち「範囲」をシステム表示できる機能を自社で開発したところです。
「各店がいくらで仕入れて、いくらの売価を付けて店頭に並べた商品が、
何日後に売れたのかという情報を、毎日POSシステムで全店から吸い上げている。
その情報を統計処理して、買い取り価格のレンジを導き出している。」とのことです。
その買い取り価格のレンジを守りながら、最終的には各店の査定担当者が、
自店の地域性や客層まで考慮して、その店での買い取り価格を決定します。
「本部で決めてしまうのではなく、買い取り価格の範囲内で自由度を持たせることで
各店の目利き能力も高め、商売人としてのセンスを磨く。」
いいですねぇ。
この会社は、「いくらで仕入れて、いくらの売価を付けて店頭に並べた商品が、何日後に売れたのか」
という情報を250万点に及ぶデータベースで保有しているそうです。
今後もこれを続けていけば、さらに信憑性の高いデータになっていきます。
何日後に売れたかというようなデータもあるなら、在庫管理にも活きてきそうです。
1995年からやっているそうですよ。
やはり、時間はかかりますが、データの蓄積は大きな武器になりますね。
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