処置室を出てからは


一角のソファで私たち夫婦と実父が


無言で座っていました






途中、実母が来て


ダメだったと実父から聞くと


泣き崩れていました





もう、その光景すら


夢であってほしいと願っていました


だけど全然さめないのです


なにも変わらないのです・・・



























はるくんは、自宅で突然亡くなった為、


警察の方が事情聴取のため私たちに話をききに着ました


当然のことなんですけれど


これで虐待とか疑われたりするんだろうかって


ちょっと気分が悪かったです

















「寝かしつけたのはどなたですか?」

「夫です。」


「朝起こしに行ったのは?」

「私です。」


「どんな状況だったのでしょうか、順番に教えてください。」

「・・・朝、私たちが先に起きてリビングに・・・



・・・















病院の方に聞かれたことも何度も何度も話しました。


警察の方々も、病院の方々も、お仕事だから仕方がないんですけれど


はるくんはずっと処置室にいて顔が見えません。











何、やってるんだろう・・・。





















涙も止まってしまって


とにかくぼーーーっとしていました。


義理の両親もいつの間にか到着していて


結婚前の顔合わせの時は6人でやかましいくらい賑やかに会話していたのに


今は6人そろっているのに


ものすごく静かで


重くて・・・
















しばらくして、お医者様から説明があり


死因が特定できないことを告げられました。


同時に、原因調査のため解剖による検視を行う意思はあるかを問われました











これってすごく難しいですよね






私は一瞬、どうして亡くなったのか知りたい と思う気持ちと


体にメスをいれても、原因がわかっても、はるくんは戻らない


という二つの気持ちを感じました





旦那は、小さい子にメスを入れるのは辛い という気持ちだったため


私たちは解剖はせず、原因不明で処理していただくことにしました。







・・・今でも、この選択が正しかったのか?


モヤモヤしています。


でも、そのときに決めるなんて


なかなか難しいですよね・・・。


理由がわかったとして、自分を責めてしまうのではないか


ということも考えられます・・・。











だから私たち夫婦は


はるくんは多分、SIDS(乳幼児突然死症候群)だったんだと


思うことにしたのです。


本当は、解剖しても原因が解らない場合に診断されるようですが。。




















きっと、そうだったんだ。


防ぎようがなかったんだ。


運命だったんだ。


そうやって、言い聞かせて。


私たちは、誰のせいでもないんだと


そう思うことで


後悔とか、憎しみとか、膨らませないように


受け入れられるように・・・。

























警察の方の検視は行われるということで


もうしばらく待つこととなりました。


救急車で運ばれてきてから1時間半、2時間・・・


どのくらい経過していたのか、もはやわかりません






待つ間に、私たち夫婦が警察に呼ばれました。








「ご自宅で亡くなられたということで、現場を見させていただきたいのですが

 よろしいでしょうか・・・?」


あぁ、そうか。


そういうのもあるのか。。。








第一発見者の私が、警察の方と一緒に自宅に戻ることになりました。