そうです、わだすがMay I help youおじさんです | 翻訳なんて...
2018年04月06日(金)

そうです、わだすがMay I help youおじさんです

テーマ:翻訳

ワクチン注射を打ちに来たペット病院の待合室で、震える愛犬ベックを撫でながらテレビを見ていた。土俵上で倒れた市長のもとに駆けつける女性看護師の映像が繰り返し流され、誰もが「伝統より人命」だとして「女性は土俵に上がらないでください」とアナウンスした行司の対応を酷評する。

日本中の誰もが「あんな対応、人として信じられない」と行司を批判している。しかし僕は思う。おたくらの7割方は、その行司の立場にあったなら「女性は土俵に上がらないでください」とアナウンスしたであろうと。

そりゃあ「伝統より人命」に決まってる。そりゃあそうだ。でもそれは「よくよく考えたら」の話。えらっそーな批判者というのは、いつだって大勢の意見の集積としてのそういう「正解」を知った上で、後出しジャンケンのように正義の剣を振りかざす(そしてその「正解」にミスがあったことが判明すると、たちまち手のひらを返す)。

お相撲の世界で長年生きてきた。目の前は大混乱。よく状況が分からないが、女の人が何人か土俵に上がっている。そんなとき傍らで相撲通ぶった観客たちが「女が土俵に入ったらダメだろ」と騒いでいる。今アナウンスすべきかどうか。瞬時に判断しなければならない。

その人の年齢や性別、生い立ち、その時の状況。批判も結構だが、そういった諸条件を踏まえた上で、その立場にあったとして「自分ならどうしたか」をよーく考えてからにしてほしいものだ。そしたら、鬼の首でも取ったかのように鼻の穴を広げたりはせず、「まあちょっとマズかったけど、難しかったね。ドンマイ!」くらいになるのではなかろうか。

通訳ガイド業界に進出したばかりのビギナーながら、これができること、つまり「訪日客の立場に立てること」が、良きガイドになるための要でははないかと感じている。

まだガイドは遠いものの、すでにこの世界でも少しずつ仕事を始めている。すると、日本人向けの観光地説明をそのまま英訳して伝えたって無意味なんだと分かってくる。例えば相手が日本人なら「天皇と将軍の違い」なんて知っていて当然、という前提の説明になるが、外人さんは決してそうではない。

もっと基本的なことで言えば、駅の自動改札。あれだって「乗るときはキップを入れると出てくるので取る、降りるときは入れると回収される」というのは、彼らにとって決して当たり前ではない。そういう視点で注意してみると、改札付近でまごまごしている訪日客がかなりいるのに気づく。

最近仕事で外に出ることが増え、なおかつ「訪日観光客の立場」というものを意識するようになってから、一日三善は積んでいる。改札まごまごさん、あるいはスーツケースを止めてスマホとにらめっこしている路上まごまごさんに「May I help you?」とガイド修行がてら声を掛ける。このブログをご覧のみなさんは外国語がおできだろうから、ぜひそういう視点でインバウンドさんたちを助けてあげてほしい。一善につき1ポイント。1000ポイントでホスピタリティ検定四段です。(勝手にカウントしてください)

 

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