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通訳案内士1次試験を受けました(真顔)

来年はスピーキングに力を入れよう。

昨年末にそう思い、英検1級受験を申し込んだ。

スピーキング力を上げたところで仕事上のメリットはないが、“英語のプロ”みたいに持ち上げられたあと「でもしゃべれないんだよねえへへー」と自虐でオチをつけるのにそろそろ飽きてきた。

何か具体的な目標がないとすぐに放り出してしまうので、かなり前に2次不合格で僕のスピーキング苦手意識をこじらせてくれた、英検1級に再挑戦することにした。

狙いどおり、今回は努力が続いた。DMM英会話でほぼ毎日セルビア人とかと会話。池袋のエリック先生宅にも週1で通った。さらには新宿のカフェで日本人同士英語でしゃべり合うという、(ちょっとイケすかない)集まりにも参加。なんか前よりペラペーラに近づいた気がした。

で2月末に2次を受けたところ、微妙な出来だった。が、受かってしまった。リベンジできてよかった!ただ、まだとてもペラペーラとはいえないんだけど。

懸念していた通り、合格したとたん、スカイプも池袋も新宿もかったるくなってしまった。これはいかん。次のターゲットが必要だ。

で思い出したのが「通訳案内士」という資格だった。恥ずかしながら、その存在を知ったのは最近のこと。通訳翻訳WEBさんで(あの伝説の)ノマドコラムを書かせてもらっているとき、通訳ガイドさんも何人か書かれていた。読んでみると、仕事内容も面白そうだった。

ただ、僕の狙いは資格自体ではない。規制緩和で資格なしでも有料ガイドをできるようになるらしいが、とにかくペラペーラに向けてターゲットを持ちたいだけ。英語と関係ない1次試験を突破しないと挑戦権を得られないが、

 

日本地理:全国旅してきたから楽勝v
日本歴史:司馬遼太郎とかけっこう読んでるから楽勝v
一般常識:新聞毎日読んでるから楽勝v

そんな軽い認識で、『完全対策』という本の地理だけやってみた。やけに細かいことを聞いてくるのがちょっと気になったが、旅してるみたいで楽しかった。

歴史はこの際、一通りおさらいして「歴男」になろうと思い、『山川』をなぜか試験と関係ない世界史まで引っ張り出して読み始めた(実際にガイドするとき、お客さんの国の歴史と比較しながら説明してあげたい、という理由)。時に仕事で途絶えながらも、なんとか日本史だけはお盆のうちに読み終えた。

試験前日、あわててアマゾンで注文した『日本の世界遺産がわかる本』で地理をおさらい。一般常識?そんなの44年も生きてりゃ勝手に身につくもの。


ただ少し嫌な予感がして、過去問に軽く目を通してみることにした。試験当日、深夜のことだった。

・・・・・・。

えなにこれ、まったく分からないんですけど。地理もやけにムズいんですけど。軽くパニックになりながら(いまさら)ネットでリサーチしてみると、一般常識は『観光白書』を読んでいないとマズいらしい。地理は「広域観光周遊ルート」を抑えておかないとマズいらしい。

白書ってあの分厚いやつだよね?絶体絶命。しかしありがたいことに、「ハロー通訳アカデミー」さんが28年度版観光白書の要点をまとめた資料を公開してくれていた。

http://www.hello.ac/2017.ippan.seminar.pdf

出題予想まである。すごい!これを寝るまでに読み、朝ひと仕事してから会場の青学へ向かう間、日本各エリア推奨の周遊ルートについてタブレットでリサーチした。

キャンパスに入ったのは初めて?かも

そして自己採点の結果は......
日本地理 63点
日本歴史 90点
一般常識 65点

公式合格ラインは70、70、60だそうだが、かなり大目に見てくれるらしいので2次には進めそう。一番の目的は合格ではなく、「スピーキング試験に向けての準備自体」なので、実際進めるかどうかはともかく「進めそう(だから準備しなきゃ)」と思えることが大きい。そんなわけで、そのうちスカイプも池袋も新宿も再開する見込みだ。

それにしても、一般常識の20点以上は試験当日にネットで拾ったハロー通訳アカデミーさんのまとめ資料のおかげ。地理も前夜からの準備で15点ほどアップした(もちろんノマド活動の成果もあり、「実際に行った/見た/通った」で20点ほど獲得)。正直歴史は難易度が低く、山川を読まずとも合格点には届いていたはず。

 

つまり合格するだけなら、丸1日もあれば十分だったかも。ただし実務を考えれば、しっかり勉強するに越したことはないだろう。