この電話番号(数字)は読めますか?【アナタの知らない数字の世界】 | 翻訳で食べていく方法★プロの翻訳者養成所

この電話番号(数字)は読めますか?【アナタの知らない数字の世界】

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先日、

インド独特の数字の数え方

thousand とか million とかではない

lakh と crore が

今でも日常的に使われているという話をしました

 

英語だったらどれでも同じ

と、高を括っていると

大きなミスをしてしまいかねません

 

翻訳の仕事をする場合は

地域ごとの文化の違いにも

敏感にならなければなりません

 

とはいえ

すべてを頭の中に入れるのは

ほぼ不可能

 

それだけ

世界は多様なわけで

じゃあ、どうするかというと

その場その場で

丁寧に調べること

 

特に

地域性のある案件を翻訳するときには

しっかりとバックグラウンドの下調べをしてから

仕事に臨むことが

欠かせません

 

そのうえで

原文の隅から隅まで

何か自分の知らない事情が反映されていないか

自分の知っている事情だけれども

地域ルールなど潜んでいないか

丁寧に読みながら

丁寧に調べながら仕事をする必要があります

 

せっかちな人は

ちょっと向いてないかもしれません

 

ハチハチハチ

 

話はちょっと

翻訳論に入りかけてしまいましたが

今日はそういう話ではありません

 

先日も話したように

単位が違う国や文化は

他にもたくさんあります

 

桁の数え方の違いだけでなく

数字自体も

実は世界に目を向けると

既知の知識に囚われていると

ちょっと驚いてしまうようなことが

あります

 

日本にいれば

数字はいわゆる「アラビア数字」というもの

 

1, 2, 3, 4, 5...

 

これは

アラビアの数字なんです

 

もう少し言うと

インド数字が起源の10進法の数字

 

しかし

日本では

「漢数字」

というものも使われますよね

 

日本では

2種類の数字が日常的に使われています

 

そして

「アラビア数字」がどこでも通じる訳ではないのです

 

恐らく

世界で最も普及している数字だとは思いますが

それでも

これがメインではない国もたくさんあります

 

たとえば

バングラデシュ

 

私にはバングラデシュ人に

割と親しい友達がいて

バングラデシュでは

数字自体が違う

ということは

わりと昔から知っていました

 

しかし

初めてバングラデシュの数字を見たとき

とても不思議な感覚でした

 

友達から名刺をもらったとき

表面が日本語

裏面がバングラデシュのベンガル語でした

 

ベンガル語は

私はまったく読めません

 

文字全体が読めないのはまあいいんですが

住所らしきものの下に書いてあった電話番号

 

電話番号だというのは

想像がついたのですが

数字が

まったく読めないわけでなく

読めそうなのに読めない

みたいは

変な感じだったのが

印象的でした

 

あのときの衝撃は

今でもはっきり覚えています

 

読めそう

なのに

読めない

 

その不思議な感覚に驚きながらも

それと同時に

「外国ではアラビア数字を知っていればどこでも通じるだろう」

と思っていた

自分の視野の狭さに

気づかされたのです

 

「あ、世界には漢数字とアラビア数字以外にも数字があったんだ!」

 

ともかく

ベンガル語(バングラデシュ)の数字を見たことがない人は

これを見てみれば

その不思議な感覚

衝撃を

味わっていただけるのではないかと思います

 

当時

私が見た数字とは違いますが

それでも十分に

今見ても

当時の不思議な感覚

「読めそうなのに読めない」

という感覚が

蘇ってきます

 

では

ご覧ください

 

そして

これが何番なのか

(読めない人は)

想像してみてください

 

 

 

 

こんな感じニコニコ

 

何番か

想像できますか?


なんとなく

読めそうですよね

 

なんか

デザイン数字みたいな

 

小さい子供が書いた数字じゃないですよw

 

癖の強い字を書く人の数字でもありません

 

答えを言いますね

 

 

これ

実は

 

03-5320-7890

 

東京都庁北展望室の番号なのですが

これをベンガル数字で書くと

 

০৩-৫৩২০-৭৮৯০

 

こうなるわけです

 

ちなみに

ベンガル語の数字はこんな感じ

出所:ベンガル文字 - Wikipedia

 

個別に見ると

アラビア数字とはまったく違うく見えますね

 

でも

並んでいると

なんだか

違いがよく分からなくなる

 

不思議です

 

今では

世界にはさまざまな文字や数字があるということに

なんの違和感もありません

 

(ベンガル語の数字はまだ慣れていませんが)

 

この数字が

スラスラ読めるのは

読めない私たちからすると

「すごい!」

ってなりますよね

 

そして

先日、インドの桁区切りを知ったときに

初めて知ったことなのですが

バングラデシュの桁区切りも

インドと同じ2桁ずつだということでした

 

ずっと知りませんでした

 

ちなみに

日本人にわりと馴染みのある数字が

もう1つありますよね

 

 

ローマ数字

 

時計などによく使われているやつです

 

I, II, III, IV, V...

 

というやつ

 

Photo by Justin Chrn on Unsplash

 

 

これ

ローマ字を使っているので

数字という感覚があまりないですが

漢数字同様に

立派な数字です

 

数字も

とても深い世界です

 

そして

まだまだ知らないことがあり過ぎて

翻訳の仕事をしているのが

ちょっと怖くなった

というのも

正直なところ

 

ほんと

もっともっと勉強しないといけません

 

世界は本当に広い目

 

こういうことを

積極的に知ることができるというのも

翻訳という仕事の

好きなところですがね

 

今日も最後までお読みくださり

ありがとうございました

 

 

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