ロンリとカンセイ | 湧flow

ロンリとカンセイ

宿題にあんなに力入れる必要なかったな…。

これが、RBRの「右脳で書く」講座に参加した感想。
宿題のエッセイは、結構気持ちをこめて重いものを書いてみたものの、クラスの雰囲気からは、若干浮いてしまった気がして、ちょこっと後悔…(^^;)。

講師の考える「右脳で書く」っていうのは、感性の入った文章を書くことでした。
普段の仕事では、できるだけ主観を削いで、平均的にわかりやすい文章にすることが目的なので、
「右脳で書く」文章って、どんなものだろうと、ちょっと期待しすぎたかもしれません。
論理だけで展開する報告書や、感性で書かなきゃ成り立たない詩でない限り、
単純に「文章を書け」と言われれば、論理と感性の混在した文章を書く場合の方が多いのではないかなぁ…。
要は、「お題をもらって、一定の時間と字数の中で、普通の文章をいくつか書く」というのが今回のクラスだったってことです。

せっかくいくつか課題をやったので、参加記念にこの場にも一つ。

【課題】コピーで配られた「百福図」(浮世絵)をみて、絵から感じたことなど何でも良いから、第三者に伝えるための文章を書きなさい。

・頬をゆるめる福の神
「百福図」。
タイトルを見て、思わずもう一度絵の隅々まで見回した。そこに書かれているのは、あまりにも日常的な情景だったから。

容姿端麗の美男美女が並んでいるだけでもなく、馳走の宴が描かれているのでもなく、また、金品お宝の類もない。
画面にあふれているのは、おたふく顔の中年の女性たち。彼女たちに一番ふさわしい呼び名は「おかみさん」。
このおかみさんたちが、家事や子育てする姿、だらしなく寝ころんでの一服や、お茶をすすりながらの談笑の様子からは、
いろんな匂いが漂い、「ふーっ」と煙を吐く音や、甲高い笑い声の混じった近所のうわさ話が聞こえてきそう。

一人一人に目を移していくうちに、頬がゆるむ。
もしかすると、おかみさんの「かみ」は、神様の「神」?これは福の神満載の図だろうか。
気取らないおかみさんたちの風情は、観る者の気持ちを和らげる。ふっと力が抜けてくる。
自然に笑顔を誘うもの。これこそが「福」なのだと納得。

メモ