後期高齢者になる老人の 務めとは | WEBLOG ネット上の公開日誌

後期高齢者になる老人の 務めとは

『" 我慢して お読み頂ける方に 深謝いたします! "』


今年 73歳の私としては、他人の支援を受けずに 自分の 活動が出来る期間は
5年ほどと 思っています。  ボケる心配はしていませんが、体が 若い時のように
支障なく動かせる期間は 10年ほどだろうと 心配しています。


この微妙な時期に 同窓会組織などの 全くの無償で、持ち出しの多い ボランティア
活動に参加しています。  ほぼ毎日のように 数時間が 拘束されます。
自分から 申し出れば 楽をすることは可能です。


何処の学校の同窓会組織でも 同じ状況でしょうが、現実的な 企画構想を持った
推進者がいないことが問題です。 居たとしても 周りの方々が 支持して協力する
体制を 作り上げる事が 難しく、社会的な経歴の高い方を 求める傾向にあります。


新しい企画も イベントも 卒業生が 求めている 情報提供が極めて少ないのが 現実です。
古い歴史の長い 小さな商店のように 「温故知新」の言葉のように、古い時期の
情報を 大事にしています。  でも この情報の原本を 守ろうとする 意識が
極めて 乏しい状況です。


先の関東大震災の時に 下町は ほぼ壊滅的に 火災で 焼野原になりました。
先の大戦でも 3月10日の 陸軍記念日に 一面の火の海のなって、東京の下町は
田んぼや蓮田の多い 東京の辺境地区を除き、焼野原となりました。


現在は 下町の繁華街は 摩天楼のような高層住宅に囲まれています。
阪神淡路大震災の時のように 高層住宅の火災で 全てが焼き尽くされる事は 明白です。
地下室の 防火扉と 湿度調整機器で 消失を免れることは可能ですが、この 貴重な
資料・原本の 防災保護に 力を入れる方はいません。

分かっていたとしても 費用が掛かり過ぎて、誰も 口に出しません。


紙の原本を 保護する方法は 耐火金庫の中にいれて 温度・湿度管理を 徹底するか、
ディジタル画像かして 大規模記憶媒体に 保管して・コピーして 保管する方法があります。


上記の画像にして保存する方法は 実に簡単に思えますが、実際には 学友会誌のように
ホームページとして、文字情報を全て変換して 保存する方法よりも 面倒な事があります。

いい加減なコピーでも 無いよりはましですが、印刷物として 復刻版を作成する事は
不可能で、惨めで 見せられる資料が出来ません。


当然ですが、プロ並みの 画像処理の 技量が 求められます。
文字は鮮明に 復刻版からも コピーできますが、 写真の部分は 既に 暗く黒く
つぶれていますので、初版版のような 見易い状態の 写真画像には なりません。


写真の部分は 初版印刷物から 写真撮りして 鮮明な状態に 調整して、貼り込みに
なります。  縦横の ピクセル数合わせ、文字部分の 濃度調整、裏文字写り部分の
消去方法、0.2~0.8 ほどの 傾き調整、直線部分の 引き直し、等々、 様々な
画像調整が必要になります。


数百万円もする 書籍コピー機器を利用したとしても、写真部分の 画像の鮮明化を
行うと、文字部分の 黒い部分が 弱く成って 灰色がかってきます。
つまり、プロの業者へ依頼すると 一冊で 10万円~数十万円もの 費用が 発生します。
1頁の画像を 調整・修正するのに 30分では 難しく、素人ですと 1時間以上も
掛かります。  精密コピーするだけでも 10分/頁 掛かります。


これらが 古い原本や書籍を ディジタル画像保管するのに 膨大な 資金が 発生する
理由です。  座して 消失・消滅するのを待つか、 大変な時間と 労力を掛けて
地道に 画像修正しながら 記録保存して行くかの 何れか一方の 選択となります。


実務で苦労した事の無い若い方々の 実務に基づかない 机上の知識で 議論されても
何も役に立ちません。  実機で 画像処理して 比較で 議論しないと 何も 見えて
きません。  実際の 苦労を知らない方の 知識やご批判は 全く役に立たない事が
理解出来るか否か、 ここが 議論の本質の部分です。


どうしても 文字がかすれて 読み難い部分は 画像を WORD誌面に張り付けて
文字部分は 「読取革命」 のソフトで 文字情報は取り出して、WORD紙面上に
テキストボックスに納めて、貼り込んで、更に 画像は 鮮明な状態の物を 貼って、
このWORD紙面から、PDFにしたり、画像に変換して 保存しています。


約10年近く WORD講習会、EXCEL講習会、ホームページ作成講習会を
講師として行って、様々な勉強をして来たから、具体的に 細かく説明できますが、
何も勉強していない エリートが 何を言っても 説得力が無いことが 良く分かります。

専門分野の話は やはり 専門家に相談するのが一番で、素人の意見は 無駄だと
分かります。


先行きの短い 人生で 何を行うべきか、何処まで行うべきかが、懸念の中心ですが、
可能な範囲で 全体資料の 1/10 程度を目標に 時間を掛けて ゆっくりと
重要書籍の ディジタル画像保管を 進めて行きたいと 考えております。