気功にはいくつかの呼吸法があります。その中でまず、外呼吸と内呼吸について説明します。
口鼻から空気を取り入れて行う呼吸は、外呼吸と言いますが、周天法を実行しているうちに、内呼吸(体内呼吸)と言って口鼻を使わずに呼吸ができるようになります。
しかし、内呼吸は周天法を修するうちに自然に達する呼吸です。また、それを求めて修行をするものでもありません。周天法に長じてくると、その人の呼吸は普通の人と異なってきます。
それは、普通の外呼吸の制御により、身体内の陽気が増え、各窮が次第に開くにつれて、生理機能が直接影響を受け、外気功の機能が自動的に停止していきます。この最初の段階を真息と言い、周天法を行っている時だけに生じます。私はこの段階を最初、幽体離脱時に経験しました。
そして、周天法を行っていると、常に口鼻からの呼吸を要しない胎息という状態に入ります。胎息はお母さんの中にいる赤ちゃんと同じ状態を考えて下さい。へその緒こそありませんが、胎息に至るのは周天法の中でも、大周天の段階で経験することになります。しかし、この呼吸は自然に起こるもので、意図的に行うものではないことはご記憶下さい。
※この呼吸は、意図的に行った幽体離脱に至る過程でも起こります。同時に、心臓・肺臓・脳の血管が動く音などが聞こえ、心機能も極端に落ちます。呼吸が3分-5分に一回程度になった時に幽体離脱に入りました。 (出典)