人は時々間違った考えを正しいと信じ込み、見当違いの言動をすることがあります。その結果は当然惨憺たるものになります。また、その間違った考えを他人に吹き込まれた結果、正しくない方向に進む場合もあります。“盲信”と言う言葉がありますが、正にその状態と同じです。
何が正しく何が本当かがなかなか分かりににくいのが人生ですが、間違った判断のままに行動してしまうと、後で後悔をしても取り返しがつきません。
良いもの、正しいものであっても常に疑うことを仏教では“疑心”と言いますが、疑心を持った人にいくら言っても聞き入れてはくれませんし、疑心の意識の強い人は、いつも疑ってかかって、真実を見ようとしていません。誠に残念ですが、心が頑固な状態だから受け入れができないのでしょうね。
また、自分と同じ考えを持つ人の意見のみを信じようとします。そして、そういう精神状態では正しい判断や行動ができる筈がありませんし、その人が本当に望む目的からはどんどん離れていきます。
しかし、こういった間違った考えを信じていた人もその考えを改め、本気でより良くなる未来を信じ、真剣に取り組もうとした時に本当の意味での真実が見えてくるものです。 (出典)