人の人生はお臍(へそ、“せい”と呼びます)を中心に動きます。人は胎児の時、お母さんと臍の緒を通じて栄養・気のエネルギー等々心身に必要なものを吸収して成長します。しかし、生まれると同時に、臍の緒を切ってしまいますので、普通はその存在すら考えることがありません。
しかし、お臍は身体と外部のエネルギーとの出入り口になります。医療気功でも、お臍を通して全身に気のエネルギーを送る作業もあります。
それは、心身、オーラ(霊体)にも同じく気のエネルギーを送ることを意味します。
ところで、<b>お臍と繋がる密接な部位は腹脳(丹田)です。腹脳(丹田)は、霊的身体(人のオーラの層)のエネルギーの貯蔵庫でもあり、また、そこから気のエネルギーが全身に流れます。
気功の小周天などの修行の最終段階では修功、休養とともに、腹脳(丹田)に戻ることを実行します。
昔から、武道では、肝を鍛えると言う言葉がありますが、ここで言う肝とは、肝臓のことではありません。腹脳(丹田)のことです。また、肝力と言う言葉もありますが、これは、免疫力+復元力(ストレスなどでバランスを崩しても、また平常の状態に戻す力)を意味します。
今の時代はこの肝を鍛えることが忘れ去られています。
私は、まず第一に、下腹部の前後運動を推奨しますが、人を健康にするためには、腹脳(丹田)に気を発生させ、集めていなければなりません。
これが気功、ヨーガ、密教等、その他の行法等全ての基本です。功を焦り、色々な方法を模索して実行しても、このこの運動を無視してその効果を見ることがありません。
どんなことにも、基本が大事です。それなくして、先に大きな利益を得ることができるないを知って下さいね。 (出典)