自分の担当したクラスでいじめの問題が起きたならば、他の先生からの評価が悪くなるとか、教育委員会への印象が悪くなるとかの理由で、いじめから目を背けないで下さい。私には中にはいじめの問題が面倒だと避けようとされている先生方が実に多い様に見えます。
いじめの問題は、子供たちや親御さんだけの問題ではありません。教育を行っている先生方が解決しなければならない問題です。家庭に持ち帰って、親御さんと解決する問題でもありません。あなたの職場で起こっている大きなトラブルです。誰も見ていないから、或いは、他の先生が見ていないからと見て見ぬふりはしてはいけません。見えていなからと放置してもいけません。
学校という教育現場で先生になられたその日から、子供さんを教育する使命と同時に、大切な子供さんを守らなければならない責任を背負うことになります。これはあなたご自身が選択した職業です。厳しいようですが、責任を全うできないのなら、教育現場から去るべきだと私は考えます。悲劇が起こってから、謝っても遅過ぎます。
いじめの問題には必ず伏線があります。毎日顔を合わせている生徒達の表情や言動から、その伏線を見て事前に判断する力を育てるべきです。何かあると思うならばもっと掘り下げて、探っていくべきです。先生方が解決できないならば、他の誰にも解決することができません。いろいろな人がいるから、いじめの問題が起きるのが当たり前ではなく、いじめの問題を起こさない教育をしないことに大きな問題があります。勉強を教えるだけが教育ならば、教育の意味はそこにありません。このことをしっかりと心に刻んで教育に臨んでいただきたいと思います。
学校を統括する教育委員会とて同じです。守るべきは立場や面目ではなく、また、守るべきは先生方だけでもなく、そこにいる子供たちの命であることを真摯に受け止めていただきたいと思います。調査を途中で打ち切るなんて言語道断です。
※実際的にいじめ問題に真剣に取り組んでおられる一部の先生がおられますが、実際問題、ほんの少数です。これからもいじめの問題を解決できない多数の学校があります。先生方が自ら立ち上がらない限り、なくすことができないのです。私が厳しく指摘する理由がここにあります。
★今もいじめは現実問題です。世の中が話題にしているからと言って、収まっている訳ではありません。見えないところで今も毎日起こっています。絶対に許してはいけない問題です。そして、現在、いじめを受けている方も、どんなに辛くとも、死を選択することだけは止めましょうね。解決策はあります。 (出典)