逃げ道の使い方=無意識か意識的かで大きな違いがあります。
人は自分の弱さを誤魔化すために、逃げ道を作ってしまうものです。そして、それを自分の中で正当化します。それが理不尽なことでも、間違ったことでもです。それは、自己防衛本能が働くからです。
しかし、本人の中では間違っていると自覚があっても、それが継続された時、人はその行為自体を当然の様に感じ始めます。継続されればされる程、そこから抜け出すことができなくなります。
人の行動を支配する大きな力の一つに”感情”と言う作用があるからです。寂しくてたまらないのに、お相手が相手をしてくれなかったり、お相手の不義がある場合など、どうすることもできない感情に襲われます。
人はそのマイナスの感情を無意識的に補うために、逃げ道を求めようとします。そして、もし逃げ道が見つかり、実際的な行動を起こしてしまった場合は、同 じマイナスの感情が自分の中に引き起こった時に、またその逃げ道の方向に進もうとしてしまします。そして、それを繰り返していきます。
逃げ道を持つことの善し悪しは別にしても、上記のことは、自分の気持ちを知る上で重要な要素になります。
それと敢えて、この心理的な法則を知りながら、自分の中に逃げ道を意図的に作ることは、逆にあなた自身の心をうまくコントロール出来る方法として使えます。知らずに無意識的に行うのと、知っていて意図的に行うのとでは、大きな違いがあります。 (出典)