名作アニメ「ルパン三世、カリオストロの城」。
若い世代にも知られるレベルと思うが詳細説明は不要かな。(容易に見られるでしょう。)

彼女はゴートの一族の所属。世界の貨幣経済を操る優秀な集団であったかどうかは定かではないが、ゴート語を話していたのだろう。
(装束はゴチック調でもないとこが謎でもある。)
ゴートを掘り下げてみると、、、

彼女が多分日常的に使っているゴート語とはゲルマン祖語に属する。(対外的にはドイツ語を使っていたであろう。)
ドイツ語よりも古い世代の言語。
かなりに領域が解明されているそうで、日本でもいくつかの書籍がでている。
(文字はアルファベットに近く、見たことない文字もいくつか含まれる。)
音読してみると、ドイツ語っぽいが、もう少し柔らかく、(フランス語の方が近い?)

マンネ ス厶ス エハタ トゥワンス スヌンス
ある男に息子が二人いた。
(ドイツ語では、
ザー アイン クナーブ アイン レースラインシュテーン レースライン アオフデル ハイデン
少年は荒野に一輪のバラを見つけた)

アジアっぽい母音強調言語だな。音が満州語に似ている。

エムゲリ アクジャン アクジャナクー
フーワンガル セメ アガメ デリブヘ
天候が悪くなり、いきなり雨が降り出した。

元々は中央アジア出身の言語のようで、日本語っぽい音素も含まれていて興味深い。
  「〜ジャ」 、とか
(日本人はバイカル湖あたりから来たらしい。たぶん、その北のプリアンガラ高原)

このアニメをドイツ語吹き替えにして、彼女とその一族が時々ゴート語を使ってドラマが展開すると
迫力が段違いだね。
(いったいどんな血塗られた歴史を辿ったのか、、、)
ドイツ人、スイス人がうなる。
(日本のみなさんは勉強して追いつこう!)
(ルパンがドイツ語でギャグを言うと面白いかも。)

舞台はスイスっぽいけど、独立した小国だから
リヒテンシュタイン(スイスのとなり)がモデルかな。
(スイスにはドイツ語圏がある。)
(因みに、西側にルクセンブルクという小国があるが、ここの言語もドイツ語に似ている。)

ゴートは、時代的にはケルトが戦車で川沿いを西に遡り、スイスに拠点を築いた時代に近い。(大まかですが)ケルト語とは言語体型が異なるので、

(ケルト系アイルランド語で)
フェッキトゥ イフィギャンホシュトゥ
イナカレイシャ チャッハ オースタ
郵便局は(この先)酒場の隣に見つかります。

移動が連動しても、別の集団であろう。
(後に辿り着いたのかな。地理的にケルトとゴートの戦いの歴史?ローマ人も絡んで。)
ヤギの装飾に見る動物をモチーフとした金属加工デザインは共通している。
(ウクライナあたりを拠点としたスキタイとも似ている。復興時、建設業者と共に考古学者を投入してほしい。たぶん浅い層から貴重な遺物がザクザク。)

(ヨーロッパの人々は共通して、我々はケルトの末裔と思ってるそうだ。ゴート、スキタイも含まれるのかな。)

アニメを考古学的に解析してみると、クラリスまでの歴史背景が見えてくる。そしてなんで強引に婚礼の儀式を強行しようとしたのか、平原を駆け抜け城を築くまでに至ったゴート族の掟が見えてくる。
そして彼女とその心は巻き込まれていく。
(最後にルパンがさらって行くのだが、何処へ?日本へ?)

イメージが広がったかな。

ゴスロリ調の幸せなクラリスも見てみたい気もする。
(ゴスロリ調は日本での発明だけどね。)