パック飲料は昔は尖っていて、そこを開いて注ぎ口を作り、注いでいた。容器も細長かった。牛乳パックは大概この構造だ。
ところが、最近レンガサイズ容器で角に丸型注ぎ口が付いたものが登場している。しかも口が小さい。
(多分、たっぷりサイズにしたいけど、輸送コスト上、最小パッケージにしたいというのを両立させた結果でしょう。注ぎ口は樹脂整形メーカーの野望かな。)

それがどうしたって?

注ぎ方を間違えると悲惨な結果になる。
ご経験の方も多いだろう。
また、メーカーによっては、成形注ぎ口が付属しているものがある。これを刺すと問題ない。また
ピヨピヨと鳴くので楽しい。
これは特許のようだから、その他のメーカーは丸い蓋を開けて注ぐ。


さて、注ぐ方向はいくつかあるが、左側を手で掴んで、赤矢印の右に向って注ぐのが人情だ。
で、悲惨なことになる。
途中で容器内に取り込まれた空気が反動で飲料の液を押し、津波のように注ぎ口に押し寄せ、飲料がドバっとコップを飛び越えテーブルにぶちまけられる。
(パックには注ぎ方向は書いてない。ああっ!)
(まあ、ワイルドなのが好きな方には問題ないが。)

えっ?ほか似あるのかよ!
小難しいこと言う奴だ、お前、理系だろ!
と怒られそうだが、
青矢印方向に注がないと悲惨。
この時、注ぎ口にコップのへりを付け、ゆっくり注ぐと垂れないよ。
理屈を一応言うと、傾けた時、飲料を妨げないように空気が容器内に入るようにすると、飲料は暴れない。
注ぎ口にコップのへりを付けるのは、垂れないため。付けないで注ぐ場合はちょっと勢いをつけないとコップの中に飲料が入らないよ。あまり勢いを付けると飲料を妨げ、赤矢印方向と同じ目に会う。

結論を言うと、
注ぎにくい、やりにくい。
器用な奴に注がせろ!
となりますね。

いかがでしたか?
念の為いうと、小難しいが解決策は存在する、でも理系が偉いわけじゃないよ。

因みに、1/4 くらい注ぐと容器の中に空気が入るので、傾け過ぎなければ問題は解消されます。
どのくらいの量かを詳しく知りたい方は、パソコンで製図して容積計算してみましょう。傾け角度の限界点もわかります。