夏が近づくにつれ、気温も上がり始めて물회「ムルフェ」が食べたくなった
ムルフェは魚介類を細かく切って味付けした冷たいだし汁に加えて食べる刺身料理
釜山は港町なのであちこちにムルフェが食べられる店があって、その中の1か所に行ってきた。
ということで今回の主題は
ムルフェ
물회「ムルフェ」は元々漁師さんたちが漁船で食べた食べ物で、いわゆる「漁師のファーストフード」と呼ばれていた
漁という仕事は限られている時間に対してやることがとても多い…
その上に船上で食べられるものは手間がかかるお刺身しかなくてご飯を早く済ませるために大きいボールに適当に切った刺身とソースと水を入れて飲むように食べたことがムルフェの始まり
韓国の東側の영동지방「ヨンドンジバン(嶺東地方)」と영남지방「ヨンナムジバン(嶺南地方)」が発祥だと言われている。
ムルフェは大きく嶺東地方の속초시「ソクチョシ(束草市)」式と嶺南地方の포항시「ポハンシ(浦項市)」式に分かれている。
ソクチョ式はきゅうりやサンチュなどの野菜とイカ、ヒラメ、カレイなどのたんぱくな白身魚を使って氷水や冷たいお出しに入れて食べる。
ムルフェというとこれが定番になっている
ポハン式は魚と野菜を入れるのは一緒だけど、水や出汁を入れずにビビンバのように食べる。
お出汁を入れる場合はご飯の代わりにそうめんを入れて食べる
今回行ってきたところは釜山南区にある진주횟집「ジンジュ刺身屋」というムルフェ専門店
오륙도「オリュクト(五六島)」という観光地から近いところ。
11時半くらいに着いたけどもう結構混んでて駐車が難しかった
メニューは基本のお刺身類と刺身のコースがあって、ムルフェや海鮮のビビンバもあった
僕たちが注文したのは물회「基本のムルフェ」, 모듬물회「刺身盛り合わせのムルフェ」, 모듬회덮밥「刺身盛り合わせのビビンバ」の3種類。
基本のムルフェはお野菜と白身魚の刺身が入る。
盛り合わせのムルフェは基本にアワビやナマコなどの貝類も入っている。
そこに凍らせたお出汁を入れてご飯も一緒に混ぜ混ぜして食べる感じ
お出汁はピリ辛で酸っぱいからどんどん口に入っていく。
お刺身は骨を完全に取り除かずにあえて少し残しているので刺身を噛むと骨の香ばしさもある。
(苦手な人もいるかも…)
このさばき方は店によるので骨がないところもある。
ビビンバはムルフェより野菜の量がもう少し多い。
ご飯を入れてソースは自分の好みに合わせて調整できる。
ごま油も用意されているので忘れずにいれること
これは매운탕「メウンタン(魚のあらが入った辛いスープ)」
ムルフェやビビンバを注文したらサービスで出てくる。
中には大根とネギも入っていてお出汁が利いていて美味しかった。
少し辛いのでご注意を
みんな美味しく食べて満足して帰った
ムルフェは刺身が入るので普通のランチにしては少し高めだけど、夏になるとやっぱり食べたくなる
暑さでバテているときも冷たくて辛酸っぱいから食欲がなくても結構食べられる。
しかも、野菜や魚も入っているので栄養価も高い
みんなももし真夏に韓国に来てバテているなと思ったらぜひ食べてみてね