久々の読書録。

研究とかやる気がしないのに課題だけ与えられる苦痛感。
私はわりと好き嫌いが無いタイプだと思っていただけに、この苦痛が悲しい。

そんな現実逃避で図書館に行き手にした1冊。
こないだも書いたけど、最近結婚とかよく考える機会があるから妊娠とかも意識しちゃった。

「博士の愛した数式」で有名な小川洋子さんの本。
これ、芥川賞を受賞した作品らしいです、知らなかった…
妊娠カレンダー (文春文庫)/小川 洋子

「博士の~」もそうだけど、世界観が不思議すぎる。
どういう脳内でこんな文章が書けるのか、私には理解できない。

大学生の女の子が主人公で、姉の妊娠発覚から出産までを日記形式で書いた物語。

これがどれくらい現実味がある文章なのかわからないけれど、やはりつわりが怖いと思った。
ここだけの話、(といっても不特定多数に読まれるけど)
私は過去2回もアフターピルを飲んだ事があって、そのときの副作用が恐ろしくきつかった。
眩暈とか吐き気とか、お腹が痛いという言葉だけで表現しきれないほど苦しい。
たぶん、つわりもそんな感じだと思っている。

この本の中でもつわりの描写があったが、独自の言い回しでその苦しみを表していた。
あまりに言葉が巧みだから、↑のような苦しみをリアルに思い出してしまう。

小川洋子さんが28歳の時の作品。
このとき彼女は出産を経験していたのだろうか?

いつか来る「妊娠」というものについて、この文章だけでイメージしてはいけない!と思える謎の作品。