ある同級生の話。彼は毎日5km走ることを日課としているそうだ。
雨が降ろうと、会食があろうと、ゴルフに行こうと関係なく、約6年間継続している。
ある日、一緒に食事をしていると、「今日は朝走れなかったので、2次会は失礼する」と。
ほかの友人が「じゃあ、今走ってくれば良いじゃない」と冗談で言うと、スーツの上着を脱ぎ、革靴のまま恵比寿の町に飛び出していった・・
一度決めたことを継続するのは簡単なことではない。
ましてや毎日となれば、必ず24時間の中で完結しなければならないわけで、余程の強い意志がなければ継続は不可能だ。
仕事においても難しい、面倒くさい案件は先送りにしがちだが、こういう人は即断即決できるのだろうなと尊敬の念を持って、この話を聞いた。
誰にとっても時間は有限なのだが、事前に終わりを知らされることのない人生においては、その時間の限りを自覚する場面はさほど多くはない。
しかし、今日やれることをやれる者とやれない者の差は時間を経るほどに確実に開く。
社会人になって24年。残された時間は如何ばかりか不明だが、今日という日の大切さを強く自覚すべき年齢になったことだけは間違いない。