去年、国立博物館で 「東寺 空海と仏像曼荼羅」展が有ったが見に行けなかったが、
今日、NHKのこころの時代という番組で、「曼荼羅と生きる」というのを見ることができた。。空海と二つの曼荼羅「胎蔵界曼荼羅」「金剛界曼荼羅」という内容のものだ。
この二つの全く意味の違う曼荼羅を、空海は同じもの(ひとつのもの)として考えていたとのこと。これは、他利、自利のことにも繋がるというもので、他利、自利のことについては、前々から思うことがあり、なかなか結論には達していなかった。
以前にも書いたと思うのだが、ある人から「あなたは他の人のことを何も考えず、瞑想だけしている」といった意味のことを言われた時、何も答えられなかったという内容のブログだ。結構このことについては悩んでいた時期も有った。
二つの曼荼羅の解説を聞いて、空海の考え方が腑に落ちた。他利も自利も同じものなのだということが…
しかし、空海は他利をずっと優先し、自利を求めたのは60歳を過ぎてからのことだったとのこと。それからの空海は高野山に籠もり、瞑想だけをずっとやり続けたということだった。
ここに、今でも空海が庶民から慕われるひとつの要因があるのだろうと思った。今日は、他利、自利のことについて納得の行く答えを得た様でとても嬉しかった。