私は、一年ほど前まで五百円で買った指輪をしていた。その指輪を見る度に『全託』を思い出す為のものだったが、どこかに失くしてしまった。探しても探しても何処にも見つからず、諦めてそのままになってしまっていた。
ところが、ごく最近ひょんな所から指輪が出て来たのだ。早速指にはめてみたら、急に『全託』を強く意識するようになった。『全託』はともするとフッと忘れてしまうことがある。忘れない様にする為の指輪だったのだ。
本来は指輪なんか無くても良いのだが、もう少しだけ指輪のお世話になろう。全託について書いてある資料(2016、6、13 瞑想ヨガの会の瞑想会で配られたもの)の一部を抜粋してみる。
「全託」は①、心と身体を投げ出す ②、空間に預ける ③、①と②を表層から深層へ、さらに超深層へ、つまり粗大から微細レベルへと還元していくことであり、単なる日常言われるところのリラックスをはるかに超えた細胞、分子、素粒子へと微細レベルまで及ぶ解放のプロセスなのです。
超微細レベル(根元粒子)の解放では大変強い空間意識〈空間のリアリティ〉を実感することになります。
「全託」は長い年月をかけて形づくられた個体意識を投げ出す作業なので、心を使って行うという意識ではなく、直感的に進めていくことが重要です…