三浦朱門、赤塚行雄に続いて、東大医学部出の和田秀樹さんが、なぜ「さらば、日大!」という本を書いたのでしょうか? 日大常務理事になっていたとは知りませんでした! 

[2024・7・20・土曜日]

 

 

 

本日(2024・7・20・土曜日)は、あまりの暑さに外に出かける気にもなれず、かといって日中電気代も心配でエアコンもつけず、扇風機にあたりながら本を読んだりテレビを見たり……。

時々YouTubeを見ていると、ベストセラー作家の和田秀樹さんの番組が出てきました。自著新刊紹介ということで『さらば、日大! 私をクビにした日本最大の学校組織の闇』(ブックマン社)という本のことを語っていました。

======================

東大医学部出身の和田さんが、『さらば、日大』とは?と思ったのですが、友人だった林真理子さんが日本大学の理事長となり、彼女から同大学の常務理事にならないかと誘いを受け就任。ところが、今年になって「和田さんには、辞めてもらうことになりました」と言われたそうです。驚いて、「一体、何があったのですか」と訊くと、「学部長たちがうるさいのよ」と……。理事長を苦しめるのはいやだから、そうしたところ、そのあと、いろいろとそれが事実ではないことが判明し、それでは話が違うではないかと……。裁判沙汰にするのも大人げないので、実際の体験を本にまとめたとのことでした。

======================

『さらば、日大!』というと、思い出す本があります。55年前の昭和44年(1969年)に、日大教授だった三浦朱門氏(&赤塚行雄氏)が『さらば日本大学 バッタ派教師の見た日大紛争』 (文藝春秋)という本を出しています。『さらば、日大!』も『さらば日本大学』もほぼ同じタイトルですね。

 

昨今の日大不祥事に似て、当時の日本大学の不正経理などから発生した大学紛争を体験したお二人が、辞職してそういう本を書いたのです。この本の帯には「日大を滅ぼす者は全共闘と理事会だ」と書かれていました。日大理事会はそのころから問題だったようです?

大学紛争のために警備などをした警官が暴力学生の投石かなにかで殉職したこともあったそうです。その葬儀にも出かけたりしています。

三浦さんはそのあとは、完全な作家生活に入りましたが、そんな紛争がなければ、日本大学教授として定年近くまで務めたのかもしれません。

======================

それにしても「日大の闇」というのは深いものがありそうですね。早速、和田さんの新刊本、ゲットすることに……。こう暑いと外出する気になれません。55年前と違って、本屋に行かなくても、アマゾンですぐに本を註文すれば、プライムでなくても、早ければ明日か明後日には自宅に届きます。

図書館でネットを通じて予約することも可能です(図書館でもすでに蔵書として貸出を開始している図書館もあるようですから、近くの図書館がそうだったらそこで貸出もできるようです)。

電子書籍で読もうと思えば、瞬時に読み出すことも可能のようです。便利な時代になりました。

 

こういう本は、昼間読むより、夜、読むほうが、「組織の闇」に触れられてぞっとして、少し涼めるかもしれませんね。

 

では、ごきげんよう。