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今回ご紹介する本はこちら
「よるのふくらみ」窪美澄
商店街を舞台に
幼なじみ3人の視点から描かれる物語📖
みひろと圭祐は結婚を前提に同棲中
そして圭祐の弟の裕太はみひろに想いを
寄せています
いわゆる三角関係なのですが
一番のテーマはずばり
セックスレスではないでしょうか
気持ちが繋がっていても
全く体を繋ぐことがないという切なさ
その切なさが相手に伝わらないという
苦しさを感じ、ついつい
みひろに激しく同情してしまうのですが
圭祐には圭祐の抱える想いがあり
というか
人は皆、何かを抱えているんだな、と
じんわり納得できて
誰かが悪いわけではないところに
何とも言えない気持ちになるんですよね
欲望に振り回されそうになったり
皆がちょっとずつズルかったり
その場の感情に流されてしまったり
そのリアルさや生々しさゆえに
心に響く、窪美澄作品という気がします
人間は理屈じゃない
恋愛はもっと理屈じゃない
だからこそ言葉に出して伝えなくちゃ
いけないんだよなぁとしみじみ感じました
気になった方は、ぜひご一読を