前日に引き続き和歌山。夏休み利用で旅行兼ねて映画の舞台挨拶も見てきました。
19日は九度山というところを回って、慈尊院と真田庵。そして、海南の藤白神社にも行ってきました。どれも観光地としてはマイナーです‥‥。で、20日は和歌山城。
さて、とりあえず舞台挨拶。
猿飛佐助～闇の軍団～続編が和歌山で、東京よりも1ヶ月先行で公開です。
初日舞台挨拶はトークショーということで、出演者のお話もゆっくり聞けました。
舞台挨拶にはまず紅葉役。地元出身の夏山千景さん。
前回は見習いのくの一だったので、殺陣が無かったけれど、今回は殺陣があり、肉体派ではない彼女は普段使わない変な筋肉が痛くなったとか。（それはよくあるよね‥‥）
彼女は子役からかなりの本数の映画に出ているそうです。
闇の軍団は血糊とかいっぱい使うので、そういうシーンでは、演技より血糊が上手く流れたりしてくれてるかが気になって、それで頭がいっぱいだったとか。その話には、他の出演者も共感があるらしく、大きくうんうんと頷いていました。この日は千景ちゃん（って呼ぶ方がとても似合うのであえてちゃん付け。ちっちゃくて可愛らしい女優さんですの～
）のお友達もいっぱい来ていたみたいで、賑やかでした。
そして今回闇の軍団初参加、狐役。粟島瑞丸（ずいまろ、と読むらしい）さん
前回の本田博太郎さん扮する猿飛佐助の右腕、小助さんのインパクトは凄かったですが、今回の映画では、息子である雷門が出ます。その雷門の乳兄弟（？）子供の頃から兄弟のように育って、いつも雷門の後をくっついて歩いているのが狐です。
何となく眠そう?な様子だった瑞丸さん。でも見所はいっぱい語ってくれたのに‥‥、ネタばれになるので書けません、
が、そのシーンの瑞丸さんの演技は、監督や共演者にもとても評判が良くて褒めてもらったそうです。なかなか迫真の演技でした。
役作りで苦労したのは、山の中で、家も持たない環境で育った野性的な感じをもっと出してくれと監督に注文されて、そんな経験はもちろん無い（笑）のでだいぶ困ったんだそうです。司会者の方が、『ちょっと三の線の役ですよね』とか解説してました。（何故か司会者は彼を三枚目にしたくて仕方ない‥らしかったです。可哀相に‥‥。）素顔の彼は結構落ち着いてらして、そんなことないです。男前です。
そして最後は才蔵役。を前回に引き続き演じている吉岡毅志さん。本当は“準主役”だけど、司会の人が“主役”と振ったので、松方さんや千葉さんがいないからと、『主役ってことで』と始まり、いきなり闇の軍団を『略して猿の軍団』とか笑いをとろうとして、やや受けでした（笑）
それでムキのなったのか、ならないのか。司会者の『猿の軍団ですか？』のまじめな突っ込みに、タイトルを繰り返し、『だから猿の軍団ですよね』と無理やり丸め込もうと‥‥
バトルになるのかと思いきや、そこはマジメなフリーアナウンサー。『そうですね』とすんなりスルーしちゃいました。
今回才蔵は見せ場のシーンで真言を唱えるんですが、上手く言えずに噛んでしまい、適当にごまかして演技していたら、何故か出来上がったらそれがOKテイクに使われてしまっていて、自分で驚いたそうです（笑）
吉岡さんは前回の作品での自分の殺陣に満足出来ず、続編が作られるということだったので、アクションチームに一年通って、殺陣を練習したそうです。そして現場では、松方弘樹さんや千葉真一さんにご指導いただいて頑張ったとか。‥‥豪華な先生陣ですね。（笑）私の素人目ですが、その成果は映像で見ていただければ十分感じてもらえると思います。
あとは、刀を一本二本と数えていたら、松方さんや千葉さんに『刀は一振り二振りと数えなさい』基本だからと叱られたそうです。瑞丸さんも、監督に『この時代の人は指で人を指したりしないから』（そういえば子供の頃、無作法だって言われたっけ）と所作や言葉遣いについては厳しく指導されたと話していました。
右手と右足、左手と左足を同時に出すナントカ歩き（調べたらなんば歩きでした。）を松方さんや千葉さんが自然に出来るという話では、吉岡さんは『立ち回りじゃなくダンス踊る時は、右手と右足が一緒に‥なんですっけ。なんば歩き？に‥（笑）』
とかおどけておりました。誰かが（瑞丸さんか司会のひとか‥覚えてません）『それ駄じゃん』とか突っ込みいれてたような気がする。
その瑞丸さんが、吉岡さんをアクション凄いとか褒めていると、横で吉岡さんが財布取り出して千円渡そうとしてみたり‥‥。笑いを交えつつ、映画についてはみんな真面目に語ってくれた30分でした。
映画は前回よりも話がわかりやすく、迫力とスリルのある出来に仕上がっています。
グレードアップした闇の軍団。9月24日～10月7日にはテアトル池袋でもレイトショー公開されます。
おいしいところを持っていく千葉真一さんを見に行く事をお勧めいたします（笑）いや、もちろん吉岡才蔵もね
