昨日に引き続き、岐阜市のレンガ積み輸入住宅 N邸に来ています。
予約頂いた方だけの限定公開ということもあり、静かな日曜。
それでも、ラジカセのジャズのCDを聴きながら、洗練された
インテリアでこうしてブログ記事を書いていると、アメリカの家
に遊びにきているような気分です。
それくらいセルロースや羊毛の断熱材が入った壁は、音楽室のように
いい音がするし、ドライウォールの美しいインテリアは、落ち着きます。
と、自画自賛するのはさて置いて。
このお宅の照明器具の殆どは、白熱電球を用いています。
勿論、今流行りのLED電球に装換することは可能ですが、
やっぱり光が違うんですよねぇ。
つまり、影の付き方や壁や天井の趣きが、ダイオードのLEDと
フィラメントの白熱球とでは全然違うんです。
光の柔らかさ、温かさ、広がり、コントラスト、そういった
ものが言葉や写真では言い表せない感覚で異なって見えるのです。
確かに、省エネや地球環境を考えれば、LEDなのかも知れません。
ただ、光のない所で裸電球が付いた時のホッとした感じは、
既に私たちのDNAに刷り込まれているんじゃないかという
くらい生活の豊かさの象徴になっている気がします。
私たちが白熱球を使うのと、原発を維持管理していくのとで
どちらが環境に負荷を与えるでしょうか。
このくらいの楽しさが、生活の中にあっても贅沢とは言えない
と私は思います。国内では白熱球の生産をしない方針の
ようですが、全てが同じ方向を向かされるのも如何なものでしょうか。
多様な考えや許容性があってこそ、自由で活発な社会となる気が
しませんか。美しいデザインは、日本人の心を豊かにします。