ヤマト運輸さんがかっこよすぎる件について。


【ヤマト運輸が掲載した意見広告】
「いい競争で、いいサービスを。」
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全国紙54紙に
意見広告を掲載したヤマトさん。
中々粋なことをされますな。なんてぼんやり思っていたらとんでもなく鋭い論点からの問題提起でした。
素晴らしいです。
脱帽。




わかり易く説明してくれているので
私でも理解ができましたが、
要するに「国の日本郵政に対する甘々体質ってマジでいらなくね?」
ってことなんですよね。
いろんなところで優遇されているから日本郵政はカルテルのような状態になっているわけなんです。


現在、郵便事業を行えるのは日本郵政のみ。
この郵便事業は税制における優遇が非常に大きく、競合他社はその税制優遇によって日本郵政に大きく差をつけられてしまっています。





郵便事業はユニバーサルサービス。
税制優遇はこのユニバーサルサービスにおいてされるものです。
以前は郵便物扱いだったゆうパックやゆうメールは現在、「宅配便貨物」になったそうです。
つまり、日本郵政が取り扱っている荷物は郵便物と宅配便貨物の両方ということになります。




じゃ、優遇は郵便物の取扱いだけに限られて履行されてるのか?っていえば
そうじゃないんですよね。
郵便局のワンボックスには郵便物と宅配貨物が乗っているんですけど、
「郵便物」というものにのみ焦点が合わされて
駐車禁止の場所にも車を停められるし
通関の手続きも簡素化してもらえるわけです。





我々のような小さな運送会社から見たら
「おいおいおいおい、めちゃくちゃやな!」
みたいな優遇です。
駐車禁止のところに車を停めてもキップを切られず、
いつ下ろせるかわからない港湾での荷物も待機なしで積み下ろしできる、
もうあぐらかいて仕事をしているくらいのレベルです。





ですが、私も今回までそんな状況は全く知らず、
ヤマトさんの意見広告を見て初めて知ったんですよね。
我々の血税が投入されている郵便事業は赤字でもなく大きな黒字です。
いつまで国民によりかかって仕事をする気なんでしょうか。
いつまで「自分は民間企業とは違う」と思いこんで仕事をする気なんでしょうか。




一度くらい、商店街の中の進入許可証を交番に申請しに行ったことあるんでしょうか。
一度くらい、緑の駐禁対策のおっちゃんにびくびくしながら納品したことがあるんでしょうか。





民間になって
株式上場したとしても
民間企業の風上にも置けない意識なんだなぁ、と改めてがっくりしました。






大手の運送会社であるヤマトさんが大きく声を上げてくれたから
今いろんな人が注目してます。
日本郵政と国をいろんな人が見ています。
だから、後ろ指さされるようなことはしないで正々堂々、一企業として理念を持ってビジネス展開してほしいです。