皆さん初めまして

 

4月から「ふわり」が在宅リハビリ(訪問リハビリ)を始めました(^^)

その名も「在宅リハビリふわり」

 

管理者で理学療法士の川辺大樹(かわべたいき)です

 

4月からどれだけ時間がたってるんだ!というお叱りもありそうですが、これから少しずつ「在宅リハビリってナニ?」「なんで看取りの時期にリハビリ?」など。そして、日々あったことなどを発信してきたいと思います。

 

まずは、「なんでふわりにリハビリ?」ということを2回に分けて発信したいと思います。

 

その①

 介護保険ができた20年前。私は理学療法士として働き始めました。整形外科の急性期でがむしゃらに患者さんと向き合い、入院-手術-リハ-退院のサイクルが目まぐるしく過ぎていく中、なかなか退院できない患者さんも中にはいます。その理由の多くは「今のままでは、生活ができないから」。当時の“私は家で生活ができないってどういうこと?誰かに介護してもらえばいいじゃん”と疑問にすら思っていました。

その疑問は何年か後に、“この人たちは退院後どうしているのだろう”に変化しました。退院先といえば、自宅はもちろんのこと、老人ホームや老人保健施設、高齢者下宿、療養型病院が主であり、当時の感覚だと骨折で入院した高齢者の8割以上が自宅以外に退院していた印象があります。

“この人たちは退院後どうしているのだろう”という思いはさらに強くなり、私は療養型病棟を持つ病院への転職を決めました。

 転職した職場には、急性期の病院から転院してきた患者さんが多く入院していました。脳卒中や骨折、認知症など、様々な方が様々な理由で入院生活を余儀なくされています。患者さんの多くは家で生活を送りたいと考えていましたが、叶う方もいればそうでない方もいらっしゃいます。何とか望みを叶えるためにリハビリテーションを行いますが、同じ能力があっても家に帰れる人とそうでない人がいる。その差は何か。そして、退院患者がどのように暮らしているのか、退院してからの生活の方が大変なのではないかという思いから、院内に訪問リハビリ事業所を立ち上げました。

 立ち上げてから何年か経つと、訪問リハビリをしている場面でも入院患者であっても看取りの時期に関わる機会が増えてきました。しかし、いざ、看取りの時期が近付くと、主治医やご家族から「もうリハビリいいよ」と言われることがほとんどでした。とても悔しく、看取りの時期のリハビリとして「安楽な姿勢で身体を休めていただくこと」「他動運動やマッサージでリラックスをしていただくこと」などができることを主治医や家族に伝えても、なかなか理解していただけませんでした。

 

その②につづく…