※前回の続きです。
「今の部署はヒマで仕事が面白くありません。もっとやりがいのある部署に行きたいです。競争率が高いのですが、どうか憧れの部署に異動になりますように」
という願掛けをした。
それからほどなくして、願掛けが叶い、希望していた部署に異動になった。
しばらくは楽しく働いていたが、忙しすぎるため、体がもたない。
精神的にもしんどくなり、
「前の部署のほうがよかった、前のところに戻りたい。願掛けを取り消したい……」
という、この場合、どうやって願掛けを取り消すか、というお話です。
叶う前だったら、前回書いたように、〝取り消し〟が可能です。
しかし、この例のように、すでに叶っている……という場合は、取り消すとか、変更するとかの段階を過ぎています。
願掛けは〝完了〟しているのです。
完了したものを、もう一度「こうして下さい」「ああして下さい」という、修正、変更は、ありえません。
たとえば、「希望している部署に異動させてほしい」という願掛けを、
「残業ナシでお願いしたい」と条件を加える、修正・変更は、叶う前ならオーケーです。
けれど、すでに叶っていたら、願掛けは〝完了〟しているので、そこに条件をプラスすることはできないというわけです。
前の部署に戻らせてもらう……
これは「叶った願掛け」 = 「完了している願掛け」を〝取り消す〟のではありません。
「前の部署に戻りたい」と、〝あらたに〟願掛けをするのです。
お願いに行くのは、叶えてもらった神社でもいいですし、別の神社でもオーケーです。
「せっかく叶えてもらった願掛けを、取り消すような、もとに戻すようなお願いをしてもいいのでしょうか?」
と、申し訳なく思う方がいらっしゃるかもしれませんが、全然問題ありません。
状況は、その時々で変わります。
思っていたのと違う、ということもあります。
私たちは人間ですから、すべてが完璧ではありません。
読み間違えることもあるのです。
そのへんのことを神仏はよーく知っているので、変な気遣いはいらないです。
同じ神社に、あらたにお願いをしに行く場合は、まず願掛けが叶ったお礼を言い、そのあとで、前の部署に戻りたい理由をしっかりと言います。
謝罪は必要ありませんので、何回も「ごめんなさい」「すみません」を言うのはマイナスです。
それよりも、理由を細かく述べるほうが丁寧ですし、気持ちが伝わります。
別の神社に行くのであれば、願掛けを叶えてもらったことを述べ、でもこのような状況になってしまって……と、経緯をしっかりお話します。
というわけで、
願掛けを叶えてくれた神社に行って、「叶えてもらった願掛けを、取り消します」と言っても、ナシにはできことは知っておいたほうがいいです。
このような場合は、あらたに願掛けをします。
ちなみに、環境や状況、人間の気持ちは変わるものなので、願掛けをコロッと変えても、神仏は怒ったり、不機嫌になったりしませんので、そこは、どうかご安心下さい。
7月13日発売です。