このお寺では、ダキニ天さんみたいな女性姿の仏様が、狐に乗っているお守りなどを見ましたが……
ダキニ天さんはいなかったです。
私が見たのは、巨大な、真っ白い、狐姿のお稲荷さんです。
で、驚いたのは、このお稲荷さんが、なんと!
輪袈裟をつけていました!
珍しいです。
仏教のお稲荷さんだから? と、まじまじと見せてもらいました。
輪袈裟というのは、こちらです。
(画像はGoogleで「輪袈裟」というワードで画像検索したものです)
この輪袈裟を、お稲荷さんは肩(?)から前にたらしてつけていて、色は赤かったです。
小さなぼんぼりみたいな飾りがついていました。
うわ〜! このようなお稲荷さんがいるんだ! と興奮しました。
初めて会ったからです。
そして、手を合わせてみると……さらに! 驚くことが!!
見た目は普通のお稲荷さんなのですが、なんと!
「仏様」になっているのです!
ここ、私が言っている意味、おわかりになりますでしょうか?
空海さんは人間が亡くなったという存在ではなく、ご先祖様みたいな存在でもなく、「仏様」になっています。
それと一緒です。
お稲荷さんでも仏様になれるんだ〜、へえぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜! と、これは本気で驚きました。
「どうして輪袈裟をつけているのですか?」という質問には、
「お前がわかりやすいようにだ」という答えが返ってきました。
仏教の世界にいることを示す、と同時に、見える人が見た時に、わかりやすいようにという配慮もあるそうです。
たしかに輪袈裟を見た瞬間に、仏様世界のお稲荷さんだな~、と理解が早かったです。
ここで私は、「お稲荷さん」という存在のすごさを、あらためて実感しました。
伏見稲荷大社をはじめとする稲荷神社では、神様になったお稲荷さんがいます。
神様だけでなく、最上お稲荷さんのように、仏様になったお稲荷さんもいるわけです。
さらに、神様の眷属もいますし、ダキニ天さんを含む仏様の眷属もいます。
空海さんの子分もいました。(空海さんが生きていた時ですから、人間の子分だったのです)
ここまでは、まだ話はわかりますが……
あの! 牛頭天王の子分(眷属)もいるのです。
私的には、牛頭天王の子分が一番すごいかも、と思っています。
他の牛頭天王の子分は、ちょっと妖怪っぽい、変わった眷属ばかりです。
その一風変わった眷属たちの仲間になっているのです。
お稲荷さんの潜在能力はすごいな~、としみじみ思いました。
私たち人間が知らない秘密がまだまだありそうです。
最上お稲荷さんには、このあと「神様世界」のお稲荷さんと、「仏様世界」のお稲荷さんについて詳しく聞きました。
※続きます。