置物を奉納する際の注意点ですが、家にあったもの……たとえば、家に置物として飾っていたものを持っていくのはNGです。
中古品を神様に奉納することになるからです。
しかも、それは自分ちのいらなくなった不用品、と言えますから、失礼になります。
置物を購入するのは、他の神社でも、お店でも、通販でもかまいません。
ただし、お寺で買って、それを神社に持って行くのはちょっと違います。
神社に奉納するものは、神社で買います。
購入して、なかなか奉納に行けない、となったら、自宅に置いておくのは、せいぜい半年くらいでしょうか。
半年以上たったら、いくら包みを開けていなくても、私だったら、それを奉納するのは遠慮します。
これは私がわざわざ言わなくてもおわかりだと思いますが、奉納する時は、神社に確認をして、許可をもらってからにします。
前々回の写真でご紹介した、竹剱お稲荷さんの神前には、私が以前に日枝神社で買った狐の置物と同じものが奉納されていました。
陶器製ではなく、このような張り子の置物はどうなのでしょう? と思われる方がいらっしゃるかもしれません。
たしかに、汚れやすいし、傷みやすいし、長くは持たないと思いますが、宿るかどうかは眷属が決めます。
長持ちしないものだからやめておこうと思うかもしれませんし、少々傷んでもかまわない、ここに宿ろうと思うかもしれません。
そこは、人間である私たちが、あれこれ考えることではないのです。
陶器製のほうが長く持つことを考えれば、陶器製を奉納するほうが親切のように思いますが……割れていたり、欠けているものを、あちこちでよく見かけます。
なので、先のことまであれこれ思い悩まなくても大丈夫です。
奉納したあとのことは、眷属が考えます。
竹剱お稲荷さんは、以前に比べ、だいぶ明るく元気になっていました。
お稲荷さんと話をしていたら、昔は戦さで戦う人を手伝ったことがある、と言っていました。
結構うまくサポートをしたらしいです。
「うまくサポートをしたら、その人はどんな感じになるのですか?」とお聞きすると、
「こんなふうになる……」と説明をしつつ、ぴょん、ぴょん、ぴょん、と身をひるがえして動くところを見せてくれました。
素早く、飛ぶように移動するのです。
超身軽! という動きでした。
「ほぉ~。 それが人間だったら、まさに牛若丸ですね~」
そう言うと、お稲荷さんは、ちょっと嬉しそうな顔をしていました。
お金の願掛けもかなり叶えてきたらしいです。
竹剱お稲荷さんの手前にある竹中お稲荷さんも、「元気にしていたか?」と歓迎してくれました。
こちらのお稲荷さんはドーンと太っ腹な感じです。
神格がものすごく高いのです。
竹剱お稲荷さんのほうは、もっとこうピュアと言いますか、子どものような純粋さをそのまま持っているような感じです。
自分が守ればこういうふうに動けるのだぞ、こんな感じだ! わかるか? と、わざわざ実演してくれるお稲荷さんなのです。
霊感体質の人はお塚エリアを通ると、よくない影響を受けるかもしれないので、お塚エリアを通らずにこちらから参拝するといいです。↓
「吉田山公園」を黄色い矢印のように、歩きます。
公園の端っこを、
このように進みます。
すると、二股に分かれた木が見えてきます。
そこを通りすぎて行くと、
変わった形状の木が現れます。
この木の向こうに、
道路を横切るシンプルな溝があります。
この溝に沿って、
奥に行くと、
道の先のところが竹剱お稲荷さんの入口です。
すぐ左にあります。
竹中お稲荷さんに行くのは、来た道を戻って、矢印のところから入ります。
こうすると、お塚エリアを通過することなく、両方のお稲荷さんを参拝することができます。