このタイトル、なんのこっちゃ? ですね。 

 

今日は、私が若かった頃のお話です。 

 

1回目の新婚の時でしたから、自分の神棚を持って、初めてのお正月を迎える、と、そのようなシチュエーションでした。 

 

30日だったか31日だったか、そこは覚えていませんが、神棚にお供えをする榊を買いに、生花店に行きました。 

 

お店にはお正月のお飾り用の、松だの梅だの、各種のお花、金色に塗った枝、千両などがありました。 

 

そこで、ふと、あれ? たしか、じいちゃんちの神棚の榊立てには、お正月の時だけ、松が挿してあったような気がする……と、思い出したのです。 

 

赤い実がついた枝も見た記憶がある……とも思いました。 

 

皆様ご存知のように、私はうろ覚えの大天才です。 

 

母がお正月になっても神棚に松を上げていないところをみると、別の家と勘違いしていた可能性が高いです。(祖父や祖母の親戚の家にもよく行っていましたので) 

 

でもその時の私は「そうだった、そうだった」と、思い出したことに気を良くし、「松と赤い実の木をお供えしてみよう!」と思ったのでした。 

 

神棚がますますおめでたい雰囲気になって、これで来年はパワーアップした運回りの年になるぞー! などと、心の中でガッツポーズ、ウキウキしました。 

 

しかし……ですね、生花店で売っている松は生け花用ですから、長くて大きいのです。 

 

神棚の榊立てに入るようなサイズではありません。 

 

しかも、1本のお値段がすご〜く高いわけです、年末ですし。 

 

そこで、若き日の私はこう言いました。 

 

「それ、真ん中から半分に切って下さい」 

 

!!! ( ̄□ ̄;)

 

という顔をした店員のおばちゃんは、「はぁ? 切る? 縁起物の松を? 切る?」と、何回か聞き返しました。 

 

「ハイ!」 

 

おばちゃんは首をかしげながら、1本の松を2本にしてくれました。 

 

さらに、「すみません、その千両も……あ、そこそこ、その枝のところで切って、2本にして下さい」と言うと、 

 

「はぁ? これも切るぅ?」と、複雑な顔していました。 

 

正月早々、縁起悪いよ、とおばちゃんは言いたかったのでしょうが、相手はお客さんですし、しかも若い子なので(20代なかばでした)、正月飾りではなく、何か別の用途に使うのかも? と思ったのかもしれません。 

 

こうして買って来た松と千両を榊立てに挿しました。 

 

2本に切った松の……上部のほうは、悪くないです。 

 

しかし、下部の先っぽを見ると……チョキン! と切った跡がくっきりしていて、頭がないわけです。 

 

( ̄_ ̄ i)  …………。 

 

し、しまった、失敗したかな……。 

 

と、思いましたが、安くないお金を払ったんだし、「ま、いいか、これで。松は松だしね」と、それでお正月を迎えました。 

 

いやぁ、いいはずがありません。 

 

ダメです、縁起物をこんなふうにしては。 

 

神様が怒ることはなかったのですが、運気が……。 笑い泣き

 

見事についていない1年となりました。 

 

それ以来、お正月でも松も千両も飾らず、神棚には普通の榊を上げました。 

 

縁起物を軽く考えていたら、私のように、これくらいいいかな〜、とやってしまう人がいるかもしれません。(いいえ、いません、そんな大胆なことをするのは識子さんくらいです、という声が~あせる

 

縁起物は福を呼ぶものですから、ケチがつくようなことをしてはいけません。 

 

とくに年初は、その1年の運を左右しかねないので、皆様もどうかご注意下さい。

 

 

 

 

 

 

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