米糠には“イノシトール”と呼ばれる物質が含まれています。
米糠を“瑞穂の国のセラピスト”と呼んでいるのですが、含有するイノシトール
は生理代謝に役立つ植物化学物質の一つでもあります。
イノシトールは、1850年ドイツのSchererが、牛の心筋抽出液より初めて単離し
た糖アルコールの一種で、「イノシット」と呼ばれることもあります。
植物中では遊離型のイノシトール又はそのリン酸エステル体(フィチン酸)として
存在しています。
イノシトール(Inositol)はリン脂質成分の水溶性成分で、ビタミンB群の仲間、
とされていますが、ビタミンとしては正式には認められてはいません。
しかしイノシトールの働きはビタミンに近いので、「抗脂肪肝ビタミン」とも呼ば
れています。
イノシトールは、細胞成長促進に不可欠なビタミンB群の一種として知られ、
脂肪肝・肝硬変等の予防・治療薬として、また脂肪の流れを良くして肝臓に脂肪が
たまるのを抑え、燃焼をうながして脂肪とコレステロールの代謝に作用します。