古くは小型NTSCカメラでもM12 P0.5のマシンビジョン用レンズマウントを採用した製品があり、その頃から使っているノウハウの紹介です。
小さなAHDカメラは、その形状からレンズマウントにCCTVボードに使用されるM12 P0.5を採用しているケースが多々あります。「M12 P0.5レンズは交換可能」な点に気が付けば、補償対象外にはなりますが様々な画角に対応できます。
赤外線照射付きAHD小型カメラ
撮像素子
交換可能なレンズ。広角だけではなく、ピンホールレンズもある
安価に揃えられるのが利点
但し、気を付けなければならないのは撮像素子のサイズです。撮像素子は比率からサイズまでが多種多様で、かつてのITV(CCTV) C、CSマウントの感覚で〇〇mmだからこれくらいの画角・・・が通用しない点です。超広角に至ってはイメージサークルが合わずにケラレます。ですが、レンズ群がとにかく安いのでとりあえず適当に網羅してしまって、総当たり戦を行う方が手っ取り早いです。レンズが安い反面、レンズの焦点距離がレンズそのものに明記されていないケースが多く、管理するコストを考えると都度買ってしまってケラレて使えない物は廃棄で構わないと思います。(ITVは監視目的のために必要範囲を撮像するのであり、ケラレは大した問題ではないのですが、この感覚が広く通用するとは思えないのでこう書いています)
仕事では特殊な環境下で、制約された場所に監視カメラを付けている為、この様な知識が役に立ちます。