PJLinkってなんだ? | 音響・映像・電気設備が好き

音響・映像・電気設備が好き

「ヒゲドライバー」「suguruka」というピコピコ・ミュージシャンが好きです。

PJLinkとは・・・・
JBMIA(一般社団法人 ビジネス機械・情報システム産業協会)が制定した、TCP/IPプロトコルを用いた、メーカ間を問わない、統一されたプロジェクタ・ディスプレイの制御コマンドです。

 

ポート名:pjlink
TCP:4352ポート
を使用します。
※細かい話をすると1台のディスプレイ・プロジェクタに対して1セッション、1 IPアドレスというコントローラ側の仕様があります。(TCP/IPですので、プロジェクタ・ディスプレイ機器側のIPアドレスを同一にして一斉制御、なんてことは出来ません。また、コントローラ側の接続数は複数可ですが、接続上限はプロジェクタ・ディスプレイ機器側のネットワークコントローラの仕様に制限されます)
※基本、コマンドは暗号化されています。

 

 

参考リンク:
JBMIA PJLinkとは
http://pjlink.jbmia.or.jp/

 

 

従来では、プロジェクタ・ディスプレイの制御、というと、メーカからシリアル(RS232C)コマンド表を貰うか、Googleで「メーカ名・型番 232c + filetype:pdf」と検索して、海外サイトからコマンド一覧を調べるのが主流でした。※海外向けのメーカサイトではなぜかコマンド表を公開している場合が多い
イメージ 1
チェックサム、わりと地獄です。

 

 

単純に、制御コマンド一覧が書いてあれば良いのですが、中には16進数表記コマンドから2進数としてのチェックサムを追記しないといけないものもあり、割と面倒です。
※SONYです

 

コマンドを探し当てたら、今度は、Windows機とプロジェクタをRS232Cで繋ぎ、ハイパーターミナル(死語)でコマンドをテキスト化したものを送信し、通信(制御)を確認する、なんて方法を就職してすぐの頃は習いました。ASCIIコードも当時初めて知りました。
※標準アプリケーションで可能なのでセキュリティレベルが高い現場でも使える方法だった。現在のWindowsではハイパーターミナルは標準インストールされなくなりました。

 

他にもRs232cToolという非常に便利なフリーアプリケーションもありますので、これらを併用して、制御コマンドが設定したボーレート(その他色々)で通るか?希望している返信コマンドが返ってくるか?これらのトライアンドエラーを繰り返さなくてはいけません。何が悲しくて40年以上前のプロトコルで、しかもたった数バイトのコマンド制御で悩まなければならないのか・・・毎度考えてしまいます。

 

 

イメージ 2
Rs232cToolでのプロジェクタ起動テスト

 

 

参考リンク:
NonSoft(開発者さんのサイト)
http://homepage2.nifty.com/nonnon/Download/Rs232cTool/

 

そんな中、いつからかプロジェクタ本体に「PJLink」と記載されるようになり、近年ではビデオスイッチャに制御機能が取り込まれるなど、「PJLink」が身近になってきました。

 

 

イメージ 3
PJLinkロゴ

 

 

イメージ 4
プロジェクタに印字されたPJLinkロゴ

 

 

筆者はIDK MSD-601で初めてPJLinkに触れました。
※このIDKスイッチャによるPJLink制御がどうもメーカさんの説明だけではうまく制御できない気がするので、今度別で記事を書く予定です。

 

コマンド統一PJLink!やった!みんな待ってたPJLink!
と意気揚々と、触ってみると大変困った問題に突き当たります。

 

結論から書きますと、「PJLinkはコマンドが統一されただけ」なのです。

 

 

いや、最初からあなたそう書いているよね?ってツッコミが来るかもしれませんが、最大の問題は、ACKのタイミング、状態の返答内容がメーカごとででバラバラな事なのです。
一番困った例が電源オフでして、こっちのメーカは「ランプ消灯が電源オフ返答」だがあっちのメーカは「クーリングファン停止が電源オフ返答」だ、という事があり、それぞれのクーリング時間を何度もチェックし、平均時間を計測する必要がありました。この手間はRS232C制御の頃と全く変わっていないのです。

 

 

「コマンド統一」を掲げるならば、時間軸のコマンドもある程度バッファを持たせ、考慮し、モジュール化して下さるとホント助かったのですが・・・いや、それでもコマンドを調べる時間の短縮は大変助かります。
PJLink制御だから今後のプロジェクタ更新も簡単でしょ?とか言わないでくださいね。機器各々の持つタイミングの都合、状態取得の調整をせず、差し替えだけではきっと不具合が出る事でしょう。
※JBMIAの説明にある、「PJLink対応機器は機種・メーカ間を超えた高い相互接続性を持ち、混在環境の構築や、機器の置き換えが容易に実現できます。」と謳うにはまだまだ道のりが遠いです。

 

 

そんなPJLinkですが、最初に貼ったJBMIA PJLinkとはの5-2.PJLink 試験ソフトの項でなんと試験ソフトウェアが無料で使えるようになっています。(最近気が付いた笑)

 

 

イメージ 5
PJLinkTEST4PJ画面

 

 

イメージ 6
ポート設定に注意。ポート番号は「4352」です。
※パスワードも忘れずに、(panasonicはパナソニックプロジェクタのデフォルトパスワード)
※SONYのデフォルトパスワードはPJLink仕様書に記載されているデフォルトパスワードの「JBMIAProjectorLink」です

 

 

イメージ 7
PJLinkTEST4CNT画面

 

 

なんと!!簡単にテストが出来ます。素晴らしい!!
しかも、「PJLinkTEST4PJ」でプロジェクタ側のテスト、「PJLinkTEST4CNT」でコントローラ側のテストが出来きる双方向テスト仕様です。(これは凄い)
PC2台同士をつなげば、機器がないのにテストも出来ます(笑)

 

 

このソフトウェアがあれば、先ほど述べたクーリング時間の計測、返答コマンドのタイミングなどのテストが大変楽になります。
イベントなどでも、制御するプロジェクタが1台なら役に立つかもしれません。
※まぁ、最近のプロジェクタはブラウザ上で制御できますが・・・

 

 

とまぁ、こんな感じですが、誰かの理解の助けになれば幸いです。
 
参考リンク: