岡山県美咲町 青野高陽町長。

下らない、徒労に過ぎない、人類史規模で考えれば悪でしたない、子を増やそう、人口を増やそうなどと云う、少子化対策に予算を回さずに、人口減少に合わせた、町の小型化政策を推進!

量的拡大から、量的縮小・質的深化・進化社会を!と、40年前から訴える未来都市会議は、表彰状を贈呈して差し上げたい!

目指せ、人口8.000万!!

 

Art of Koji Fuzi「やせ犬」

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240208/k10014

 

人口減少止まらず “発想の転換”も

あえて“人口減少を受け入れる”町づくりを掲げた自治体もある。

人口約1万3000の岡山県美咲町。
「消滅可能性都市」と指摘された自治体の1つだ。

この10年で、人口が2500人ほど減少した美咲町。

青野高陽町長は、県議会議員を経て、2018年に就任。
想定を上回るスピードで進む人口減少を目の当たりにしてきた。

美咲町 青野高陽町長
「増田レポートの発表が2014年。『そんなことになるもんか』って思いたかったけど、現実の人口減少はそれを上回るペースで進んでいますから。もうせっぱ詰まっていました」

模索の末、青野町長が打ち出したのが「賢く収縮するまちづくり」。

「就任してすぐですから、『やる気があるのか』と言われました。でも、決して諦めるということではなく、現実を受け入れて、人口減少にあわせて町のサイズを作りかえていかないといけない。昭和から平成は、『次は何を建てようか』という時代だったんです。今は『何を潰そうか』という時代です」

多世代交流拠点施設の建設現場

まず取り組んだのが、公共施設の統廃合だった。

美咲町にある公共施設の半数以上は築30年以上が経過し、老朽化によって維持費もかさんでいた。
このまますべての施設を更新していくと、年間11億円あまりが必要になると試算された。

そこで、図書館や公民館、保健センターなどは、それぞれの機能を併せ持つ施設とすることで効率化を図る。
もともとあった施設は取り壊したり、民間の利用を検討したりするという。さらに、赤字が続いていた町営の温泉施設も閉鎖した。

また、児童・生徒が少なくなっていた小学校と中学校を統合して「小中一貫校」を導入。
施設の共用や、教員の掛け持ちなどを可能にして効率化を図った。

一方、「英語特区」を設け、英語教育に力を入れるなど、教育の内容は住民の要望を最大限取り入れることとした。

町では、これらの取り組みによって、今後40年間で公共施設にかかる予算を約46%削減するとしている。
ただ、住民や議会の合意を得るのは容易ではなかったという。

青野高陽町長
「褒めてくださる方はほとんどいません。公共施設には長年親しんでいますから、『総論賛成・各論反対』の状態でした。温泉を廃止したときは、住民説明会で、4時間から5時間、批判にさらされました」

 

チョと、箸休め、、

式部・由里子日記拾遺

https://frcodon.yoka-yoka.jp/c55784.html

 

住民自治で“行政の補完”も

住民自治で“行政の補完”も

公共施設が減り、行政サービスの低下も懸念されると、住民たちが、みずからそれを補う地区も出てきた。
町内の倭文西地区では、「まちづくり協議会」で、住民の安否確認や治安維持などを自分たちで行う取り組みを始めている。

その一例が、地区独自の安否確認システム。
朝起きると、住民自ら家の前に黄色い旗を掲げ、夕方になると旗をしまう。

こうすることで、日中に旗が掲げられていない家は、気づいた人が「大丈夫かな?」と確認をする仕組みだ。旗の絵は、地元の子どもたちが描いてくれた。

また、地区内に増える空き家の改修にも、自分たちで着手するなど、「自分たちでできることは自分たちで」をモットーに活動を広げている。

倭文西まちづくり協議会 森岡洋省会長
「『行政サービスですべきものを、自治会が何でしないといけないんだ』という意見は必ず出ます。みんなが同じ方向を向くのは難しい。ただ、実際困るのは住民なので、役場ができないなら自分たちでやるしかない。できるだけ楽しみながら『賑やかな過疎』を目指したいなとは思っています」

青野高陽町長
「職員も住民も人口減少を自分事として受け止めて、一緒に町のあり方について真剣に考えてもらいたい。独りよがりに私や役場が『賢く収縮する』と言ってもそれは本当に無理です。そこが機能しないと「賢く」ではない「単なる収縮」になってしまいます」