女子ワールドカップでは、日本のなでしこジャパンが、
見事に決勝に進出しましたネ!おめでとうございます
強靭な精神力と体力が必要な過酷な環境の中、
世界の強豪を納得のいかせる勝ち方での決勝進出は、
日本の多くのみなさんに活力を与えたことと思います!
1週間ぶりのBlog更新となってしまいましたが、
今回ご紹介するコンサートも、
少し前(いやかなり前?)の公演からのご紹介ですが、
震災後に疲弊する日本への活力と未来への希望に繋がる
素晴らしいコンサートツアーのご紹介です
いつも書かせて頂いてることですが、
「そんな前のコンサート、思い出せるの?」
と、よく聞かれるのですが、、、実はというか、
私はコンサートを聴きに行った際には、
必ずメモを取っていて、印象に残った曲や、
その演奏から感じたこと、そして、
その時に思い描いたこと等を書き留めて、
帰宅後には、更に詳しく振り返ったものを、
ブログの下書きのように書き下ろしています
。。。。
誰もがその名を聞いたことがあるであろう、
レディースフォーマルウェアの東京IGINが贈る
大阪、名古屋、東京の3都市を巡るツアー
うきうきわくわくこころ弾むコンサート
ツアーが展開されたのは、
東日本大震災から1ヶ月程が過ぎた頃。
まだまだ記憶が生々しいこの時期に、
このタイトルでのコンサートツアーを実施すべきか
東京IGINは悩み考えたことかと思います。。。
私が羽田空港でみつけた羽田空港のパネル
空はひとつ、日本もひとつ、
美しい国、誇るべき絆、
心をひとつに 飛び立とう!
がんばろう ニッポン!
東京IGINも、コンサートを通して被災地へ活力を!
と、会場では開演前に、おなじみの(着ぐるみの)
トラ君やウサギさん達が、会場の来場者とともに、
被災地へエールを贈り、復興への誓いを立てます。
(ANAガンダムジェットに搭乗でした♪)
私の師事するフルート奏者の大塚茜さんが
出演されるということもありましたが、
このコンサートツアーが開催された3都市、
大阪、名古屋、東京公演、全ての公演を
予定を調整して聞くことができました。
大阪公演は仕事の出張とタイミングが合い、
名古屋公演は、開演ぎりぎりの到着でしたが、
名古屋方面の出張の合間に駆けつけ、
そして、出張先から帰っての東京公演と、
しかも、毎回、ほぼ同じ座席位置聞くことができ、
東京IGINの広報室担当者の丁寧な応対に感謝しています
各公演は、曲目、指揮者、ソリストは共通にして、
オーケストラはご当地のオーケストラでしたので、
いい意味で、聴き比べのようなことができ、
同じプログラムでもとても楽しめる内容となっていました。
コンサートツアー出演者は次のとおり
フルート♪ 大塚 茜
(某チラシの写真より)
ピアノ♪ 井上 茜
(某チラシの写真より)
ピアノ♪ 今川 映美子
(某リサイタルのチラシより)
指 揮 ♪ 岩村 力
大阪公演♪ 関西フィルハーモニー管弦楽団
名古屋公演♪ 名古屋フィルハーモニー交響楽団
東京公演♪ 東京フィルハーモニー交響楽団
そして、3公演共通のプログラムは次のとおり
バッハ: G線上のアリア
ボルヌ: カルメン幻想曲
プーランク: 2台のピアノのための協奏曲 ニ短調
チャイコフスキー: 大序曲「1812年」Op.49
レスピーギ: 交響詩「ローマの松」
(EC)アンダーソン: フィドルファドル
予定していたプログラムは、
追悼の意味合いを込めて、1曲目を、
当初予定していたロッシーニのセビリアの理髪師から、
バッハのG線上のアリアに曲目を一部変更し、
オーケストラの美しい調べとともに、会場の来場者は、
哀悼の意を表し、静かに黙祷を捧げての開演でした。
被災者への哀悼の意を表するG線上のアリア。
指揮者の岩村力さんは、いい意味で緊張感を感じる
素晴らしい弦楽器のハーモニーを醸し出しつつも、
その緊張感を徐々に緩和しながら、
弦楽器の延びやかな、特有のやさしさを引き出す、
素晴らしい岩村力さんの指揮に、
関西フィルハーモニー管弦楽団の繊細さを感じる
ハーモニーには、単に哀悼の意を表するためではなく、
同じ日本人として、今、大阪からできることは何か、
その意を一心に集めての演奏には涙を禁じ得ません
プーランクの2台のピアノのための協奏曲。
私は2台ピアノや連弾のファンです☆
(関連記事: 2台ピアノ
ピアノデュオ:山本悠加&山本彩加
ピアノデュオ♪渡辺まこみ&松井由梨♪papillon(パピヨン))
この曲も私の大好きな作品の一つで、特に、
モーツァルト的なところを随所に感じる第2楽章、、
心の準備ができていなければ泣いてしまう程に美しい、
第2楽章もとても楽しみにしておりました。
井上茜さんと今川映美子さんによる演奏は、
3公演にそれぞれ素晴らしいものを感じる演奏で、
特に名古屋公演では、二人の絡みが素晴らしく、
名古屋フィルハーモニー交響楽団の自然体で、
ピアノを気遣いながらも深みのある演奏からは、
プーランクの魅力的な旋律にエスプリを加え、
東京公演では、多様な協奏曲の経験が豊富な
東京フィルハーモニー交響楽団の巧みな演奏を伴い、
井上茜さんと今川映美子さんの演奏は艶やかさを増し、
素晴らしい響きがサントリーホールに響いておりました
第2楽章の演奏も期待に応える素晴らしい演奏で、
この曲のこと、この楽章のことを、よくよく研究して、
持ち前の経験と感性を活かしての素晴らしい演奏でブラボーでした
今回のコンサートツアーは、演奏は勿論のこと、
レディースフォーマルウェアの東京IGINが主催
ということもあり、出演者のドレスも注目の的でした
井上茜さんと今川映美子さんは、
色違いのワンショルダーの素敵なデザインで、
上品さ気品さを兼ね備えた演奏にふさわしい色合いと
機能性を備えたドレスのデザインはとても好評で
またそれを上手に着こなす出演者の美しさにも、
演奏とともに、会場からため息が出ておりました。
ため息が出たのは美しさだけではなく、
そのドレスのお値段も、岩村力さんからの
軽快なトークから披露されると、
会場からは、さらにため息が。。。(笑)
井上茜さんと今川映美子さんのドレスは、約120万円。
大塚茜さんのドレスは、約180万円とのご紹介があり、
でも、それは単に高いのではなく、オーダーメイドによる
機能性を兼ね備えての上品さと気品さ、そして、
さりげないお洒落なポイントが光る素晴らしいドレスでした
大塚茜さんとは、大阪公演の終演後、
NHK大阪の楽屋にてご一緒した写真から
その素敵なドレスの一つをご紹介します。
オーケストラの醍醐味を文字どおり体感できる、
フルオーケストラの大曲2作品も各公演ごとに
各オーケストラの個性が上手に演奏に表現され、
オーケストラだけではなく各公演の会場の
特徴も上手に演出されておりました。
大阪公演は、新しくできたNHK大阪ホールが会場。
テレビ局系の大型ホールということで、
大序曲「1812年」では、大砲の演出に工夫があり、
その迫力とともに、より原曲に近い指示の演奏を
体験(体感)できる怒濤のオーケストレーションでした
名古屋公演では、これまた素晴らしいホールで、
愛知県芸術劇場コンサートホールの
素晴らしいアコースティックな、
いい意味で中庸で全てを受け入れるような
素晴らしい響きのホールで、
プーランクの2楽章を堪能できたことは幸せでした
東京公演では、サントリーホールの定評ある響きに、
パイプオルガンまでもが演奏に加わり、
ダイナミクスと重厚でありながらも繊細な響きと、
素晴らしいソリストとの共演に、会場のみなさんと共に、
その音色と演奏に陶酔するかのようでした
岩村力さんの落ち着きながらも熱い指揮に、
オーケストラの素晴らしさが見事に引き出され、
「ローマの松」のクライマックス、アッピア街道の松では、
地鳴りがする、復興を祈る、怒濤と気迫を感じる、
素晴らしい各公演のフィナーレを飾っていました
「ローマの松」といえば、ハープのソロも聴きどころ!
3つのオーケストラにて、ハープもそれぞれに堪能でき、
今回のコンサートツアーの楽しみも倍増でした
(関連記事:ほりーとハープ
稲川美穂・ハープ&吉野さとみ・ヴォーカル
ハープ♪稲川美穂&Vn♪小林響
フルート:大塚茜♪ハープ:堀米綾@XmasGALA
ハープ・松岡みやび♪旅立ち♪
ハープ♪瀬川真未&フルート♪北川森央
フルート&ピッコロ:山村有佳里コンサート
ハープ:松本花奈&オーボエ:関水萌子
ハープ♪松本花奈:チャリティー・コンサート、他)
(NHK大阪ホール)
そんな素晴らしいホールと、素晴らしいオーケストラ、
そして素晴らしい指揮者とともに、
美しいフルートの調べとの演奏を堪能できる作品、
ボルヌの「カルメン幻想曲」。。。
ビゼーの「カルメン」から名旋律を、
ボルヌがフルートとピアノのために編曲したものを
今回のツアーでは、オーケストラ版にて披露され、
ダイナミックにも、とても情感豊かな演奏を披露されたのは
フルート奏者の大塚茜さんです
私のBlogを読んで下さっている方はご存じのとおり、
大塚茜さんは私の師事するフルートの先生のお一人です。
(関連記事:大塚茜
フルート:大塚茜♪ハープ:堀米綾@XmasGALA
Flute大塚茜♪Sax作田聖美@旧奏楽堂
フルート♪大塚茜:フルートの小部屋Vol.3
フルート♪大塚茜:サントリーホール☆デビュー)
この記事を公開する今日に至っては、既に、
大塚茜さんのBlogやコンサートにて、
みなさまにはご報告されていることですが、
私は丁度このコンサートツアーが始まる前の頃、
大塚茜さんには双児の赤ちゃんが授かっていることを
ご本人からお話を頂く機会を得ておりました。。。
であるからこそ!今しか聞けない、
大塚茜さんのフルート(演奏)があるのではないかと、
先述のとおり、出張の合間をぬって、
大塚茜さんの演奏を全公演、聞いてみようと思った次第です
その頃、既に妊娠4ヶ月目に入り、特有の痛みや、
体調管理に苦慮されているにも関わらず、
演奏に至っては、周囲にはそのような気遣いはさせず、
ベストを尽くす姿勢には、尊敬の念を抱いておりました。
ボルヌの「カルメン幻想曲」は、
非常に技巧的なところも多い、
フルートの難曲ともいえる作品の一つですが、
大塚茜さんのフルートからは、
原曲への敬意を感じつつも、
現代に通じるエスプリと共に、
ほのかに母性愛のような、
暖かさと柔らかさを感じる、
それは素晴らしい演奏を披露して下さいました
(サントリーホール正面玄関)
名古屋公演では(その内容は明言はしませんが)
本番のステージ上にてソロを演奏中、
突然のハプニング(アクシデント)に遭いつつも、
演奏を止めることなく、演奏に集中し、
平静を装いながらも、そのアクシデントを、
カルメンという女性像からの苦悩や葛藤、
そして熱い情熱といったものへと、
そのアクシデントを上手に転化するかのような
機転と熱演に、最前列の目の前で見ていた私には、
涙が流れる程に感動する素晴らしい演奏でした
終演後の楽屋では、オーケストラの楽員からも、
大塚茜さんには、その姿勢と素晴らしい演奏に、
尊敬の念を禁じ得ない!と絶賛される程、
プロフェッショナルな一面を持ち合わせた、
大塚茜さんのフルート奏者としての気質と、
演奏の素晴らしさにも感銘を受けたのでした
(愛知県芸術劇場コンサートホール)
大塚茜さんの生徒の一人という立場からみれば、
名古屋公演のハプニング(アクシデント)も、
妊娠4ヶ月という体調管理の難しさや、
その特有の痛みを伴いながらも、
素晴らしい集中力と、素晴らしい演奏を目の当たりにして、
普段のレッスンだけでは教わりきれない、
課外授業でもあったような感じがしてなりません。。。
決して忘れることない、印象に残る演奏でした
。。。。。
アンコールでは、会場の来場者も参加します!
アンダーソンの「フィドルファドル」に合わせて、
会場の来場者は、指揮者の岩村力さんから、
3つのリズムを即席で習得?して、
オーケストラと、リズムの共演で会場は盛り上がります
当日のプログラムとともに配られたブルーのバッグには、、、
東京IGINオリジナルの入浴剤セットが、
これまたかわいらしい箱に入っていました。
この箱をシャカシャカと振ることによって、
即席のパーカッション(打楽器)として参加します
リズム感覚がつかみやすいようにと、
岩村力さんが考えてきたのは、「ことば」で感じるリズム
” リンゴっ、リンゴっ、リンゴっ、バ・ナ・ナ! ”
♪♪ ♪♪ ♪♪ ♪♪♪!
ソリストもステージで入浴剤を一緒に振って、
ホール全体が一つになっていきました。
この絆こそが、被災地や被災者への支援の
礎(いしずえ)なるかのように象徴的で、
音楽を純粋に楽しみながらも、みんなが、
日本の復興と支援に、心を一つにしておりました
余談かもしれませんが、終演後、
ホテルの部屋に戻ると、
ホテルからのウェルカムフルーツが、何と!、、、
偶然にも、リンゴとバナナであったことには、
正直、ウケてしまいました(笑)
。。。。。
そんな素敵なコンサートツアーを終えた後、
サントリーホールの正面玄関にて
素敵なプーランクを披露して下さった
ピアニストの井上茜さんと一緒に1枚!
そして、我が師匠、大塚茜さんとも記念に1枚!
女性としての美しさと素敵なお人柄だけではなく、
苦痛や突然の困難にも柔軟に対応できる精神力と、
磨きをかけ続ける魅せられるフルートの演奏には、
往年のファンや、門下生だけでなく、
今回のコンサートツアーを通じて、
多くの来場者や共演のオケの中からも、
厚い信頼と新たなファンが生まれる、
素晴らしいコンサートツアーであったと思います
(NHK大阪ホール楽屋口)
みなさんも機会を得て、ぜひ、
大塚茜さんのフルート、
井上茜さんのピアノ、
今川映美子さんのピアノ、
岩村力さんの指揮、
関西フィルハーモニー管弦楽団、
名古屋フィルハーモニー交響楽団、
東京フィルハーモニー交響楽団、
の素晴らしい演奏を、是非、聞いてみて下さいネ!
(↓Click! 参加してます↑)
見事に決勝に進出しましたネ!おめでとうございます
強靭な精神力と体力が必要な過酷な環境の中、
世界の強豪を納得のいかせる勝ち方での決勝進出は、
日本の多くのみなさんに活力を与えたことと思います!
1週間ぶりのBlog更新となってしまいましたが、
今回ご紹介するコンサートも、
少し前(いやかなり前?)の公演からのご紹介ですが、
震災後に疲弊する日本への活力と未来への希望に繋がる
素晴らしいコンサートツアーのご紹介です
いつも書かせて頂いてることですが、
「そんな前のコンサート、思い出せるの?」
と、よく聞かれるのですが、、、実はというか、
私はコンサートを聴きに行った際には、
必ずメモを取っていて、印象に残った曲や、
その演奏から感じたこと、そして、
その時に思い描いたこと等を書き留めて、
帰宅後には、更に詳しく振り返ったものを、
ブログの下書きのように書き下ろしています
。。。。
誰もがその名を聞いたことがあるであろう、
レディースフォーマルウェアの東京IGINが贈る
大阪、名古屋、東京の3都市を巡るツアー
うきうきわくわくこころ弾むコンサート
ツアーが展開されたのは、
東日本大震災から1ヶ月程が過ぎた頃。
まだまだ記憶が生々しいこの時期に、
このタイトルでのコンサートツアーを実施すべきか
東京IGINは悩み考えたことかと思います。。。
私が羽田空港でみつけた羽田空港のパネル
空はひとつ、日本もひとつ、
美しい国、誇るべき絆、
心をひとつに 飛び立とう!
がんばろう ニッポン!
東京IGINも、コンサートを通して被災地へ活力を!
と、会場では開演前に、おなじみの(着ぐるみの)
トラ君やウサギさん達が、会場の来場者とともに、
被災地へエールを贈り、復興への誓いを立てます。
(ANAガンダムジェットに搭乗でした♪)
私の師事するフルート奏者の大塚茜さんが
出演されるということもありましたが、
このコンサートツアーが開催された3都市、
大阪、名古屋、東京公演、全ての公演を
予定を調整して聞くことができました。
大阪公演は仕事の出張とタイミングが合い、
名古屋公演は、開演ぎりぎりの到着でしたが、
名古屋方面の出張の合間に駆けつけ、
そして、出張先から帰っての東京公演と、
しかも、毎回、ほぼ同じ座席位置聞くことができ、
東京IGINの広報室担当者の丁寧な応対に感謝しています
各公演は、曲目、指揮者、ソリストは共通にして、
オーケストラはご当地のオーケストラでしたので、
いい意味で、聴き比べのようなことができ、
同じプログラムでもとても楽しめる内容となっていました。
コンサートツアー出演者は次のとおり
フルート♪ 大塚 茜
(某チラシの写真より)
ピアノ♪ 井上 茜
(某チラシの写真より)
ピアノ♪ 今川 映美子
(某リサイタルのチラシより)
指 揮 ♪ 岩村 力
大阪公演♪ 関西フィルハーモニー管弦楽団
名古屋公演♪ 名古屋フィルハーモニー交響楽団
東京公演♪ 東京フィルハーモニー交響楽団
そして、3公演共通のプログラムは次のとおり
バッハ: G線上のアリア
ボルヌ: カルメン幻想曲
プーランク: 2台のピアノのための協奏曲 ニ短調
チャイコフスキー: 大序曲「1812年」Op.49
レスピーギ: 交響詩「ローマの松」
(EC)アンダーソン: フィドルファドル
予定していたプログラムは、
追悼の意味合いを込めて、1曲目を、
当初予定していたロッシーニのセビリアの理髪師から、
バッハのG線上のアリアに曲目を一部変更し、
オーケストラの美しい調べとともに、会場の来場者は、
哀悼の意を表し、静かに黙祷を捧げての開演でした。
被災者への哀悼の意を表するG線上のアリア。
指揮者の岩村力さんは、いい意味で緊張感を感じる
素晴らしい弦楽器のハーモニーを醸し出しつつも、
その緊張感を徐々に緩和しながら、
弦楽器の延びやかな、特有のやさしさを引き出す、
素晴らしい岩村力さんの指揮に、
関西フィルハーモニー管弦楽団の繊細さを感じる
ハーモニーには、単に哀悼の意を表するためではなく、
同じ日本人として、今、大阪からできることは何か、
その意を一心に集めての演奏には涙を禁じ得ません
プーランクの2台のピアノのための協奏曲。
私は2台ピアノや連弾のファンです☆
(関連記事: 2台ピアノ
ピアノデュオ:山本悠加&山本彩加
ピアノデュオ♪渡辺まこみ&松井由梨♪papillon(パピヨン))
この曲も私の大好きな作品の一つで、特に、
モーツァルト的なところを随所に感じる第2楽章、、
心の準備ができていなければ泣いてしまう程に美しい、
第2楽章もとても楽しみにしておりました。
井上茜さんと今川映美子さんによる演奏は、
3公演にそれぞれ素晴らしいものを感じる演奏で、
特に名古屋公演では、二人の絡みが素晴らしく、
名古屋フィルハーモニー交響楽団の自然体で、
ピアノを気遣いながらも深みのある演奏からは、
プーランクの魅力的な旋律にエスプリを加え、
東京公演では、多様な協奏曲の経験が豊富な
東京フィルハーモニー交響楽団の巧みな演奏を伴い、
井上茜さんと今川映美子さんの演奏は艶やかさを増し、
素晴らしい響きがサントリーホールに響いておりました
第2楽章の演奏も期待に応える素晴らしい演奏で、
この曲のこと、この楽章のことを、よくよく研究して、
持ち前の経験と感性を活かしての素晴らしい演奏でブラボーでした
今回のコンサートツアーは、演奏は勿論のこと、
レディースフォーマルウェアの東京IGINが主催
ということもあり、出演者のドレスも注目の的でした
井上茜さんと今川映美子さんは、
色違いのワンショルダーの素敵なデザインで、
上品さ気品さを兼ね備えた演奏にふさわしい色合いと
機能性を備えたドレスのデザインはとても好評で
またそれを上手に着こなす出演者の美しさにも、
演奏とともに、会場からため息が出ておりました。
ため息が出たのは美しさだけではなく、
そのドレスのお値段も、岩村力さんからの
軽快なトークから披露されると、
会場からは、さらにため息が。。。(笑)
井上茜さんと今川映美子さんのドレスは、約120万円。
大塚茜さんのドレスは、約180万円とのご紹介があり、
でも、それは単に高いのではなく、オーダーメイドによる
機能性を兼ね備えての上品さと気品さ、そして、
さりげないお洒落なポイントが光る素晴らしいドレスでした
大塚茜さんとは、大阪公演の終演後、
NHK大阪の楽屋にてご一緒した写真から
その素敵なドレスの一つをご紹介します。
オーケストラの醍醐味を文字どおり体感できる、
フルオーケストラの大曲2作品も各公演ごとに
各オーケストラの個性が上手に演奏に表現され、
オーケストラだけではなく各公演の会場の
特徴も上手に演出されておりました。
大阪公演は、新しくできたNHK大阪ホールが会場。
テレビ局系の大型ホールということで、
大序曲「1812年」では、大砲の演出に工夫があり、
その迫力とともに、より原曲に近い指示の演奏を
体験(体感)できる怒濤のオーケストレーションでした
名古屋公演では、これまた素晴らしいホールで、
愛知県芸術劇場コンサートホールの
素晴らしいアコースティックな、
いい意味で中庸で全てを受け入れるような
素晴らしい響きのホールで、
プーランクの2楽章を堪能できたことは幸せでした
東京公演では、サントリーホールの定評ある響きに、
パイプオルガンまでもが演奏に加わり、
ダイナミクスと重厚でありながらも繊細な響きと、
素晴らしいソリストとの共演に、会場のみなさんと共に、
その音色と演奏に陶酔するかのようでした
岩村力さんの落ち着きながらも熱い指揮に、
オーケストラの素晴らしさが見事に引き出され、
「ローマの松」のクライマックス、アッピア街道の松では、
地鳴りがする、復興を祈る、怒濤と気迫を感じる、
素晴らしい各公演のフィナーレを飾っていました
「ローマの松」といえば、ハープのソロも聴きどころ!
3つのオーケストラにて、ハープもそれぞれに堪能でき、
今回のコンサートツアーの楽しみも倍増でした
(関連記事:ほりーとハープ
稲川美穂・ハープ&吉野さとみ・ヴォーカル
ハープ♪稲川美穂&Vn♪小林響
フルート:大塚茜♪ハープ:堀米綾@XmasGALA
ハープ・松岡みやび♪旅立ち♪
ハープ♪瀬川真未&フルート♪北川森央
フルート&ピッコロ:山村有佳里コンサート
ハープ:松本花奈&オーボエ:関水萌子
ハープ♪松本花奈:チャリティー・コンサート、他)
(NHK大阪ホール)
そんな素晴らしいホールと、素晴らしいオーケストラ、
そして素晴らしい指揮者とともに、
美しいフルートの調べとの演奏を堪能できる作品、
ボルヌの「カルメン幻想曲」。。。
ビゼーの「カルメン」から名旋律を、
ボルヌがフルートとピアノのために編曲したものを
今回のツアーでは、オーケストラ版にて披露され、
ダイナミックにも、とても情感豊かな演奏を披露されたのは
フルート奏者の大塚茜さんです
私のBlogを読んで下さっている方はご存じのとおり、
大塚茜さんは私の師事するフルートの先生のお一人です。
(関連記事:大塚茜
フルート:大塚茜♪ハープ:堀米綾@XmasGALA
Flute大塚茜♪Sax作田聖美@旧奏楽堂
フルート♪大塚茜:フルートの小部屋Vol.3
フルート♪大塚茜:サントリーホール☆デビュー)
この記事を公開する今日に至っては、既に、
大塚茜さんのBlogやコンサートにて、
みなさまにはご報告されていることですが、
私は丁度このコンサートツアーが始まる前の頃、
大塚茜さんには双児の赤ちゃんが授かっていることを
ご本人からお話を頂く機会を得ておりました。。。
であるからこそ!今しか聞けない、
大塚茜さんのフルート(演奏)があるのではないかと、
先述のとおり、出張の合間をぬって、
大塚茜さんの演奏を全公演、聞いてみようと思った次第です
その頃、既に妊娠4ヶ月目に入り、特有の痛みや、
体調管理に苦慮されているにも関わらず、
演奏に至っては、周囲にはそのような気遣いはさせず、
ベストを尽くす姿勢には、尊敬の念を抱いておりました。
ボルヌの「カルメン幻想曲」は、
非常に技巧的なところも多い、
フルートの難曲ともいえる作品の一つですが、
大塚茜さんのフルートからは、
原曲への敬意を感じつつも、
現代に通じるエスプリと共に、
ほのかに母性愛のような、
暖かさと柔らかさを感じる、
それは素晴らしい演奏を披露して下さいました
(サントリーホール正面玄関)
名古屋公演では(その内容は明言はしませんが)
本番のステージ上にてソロを演奏中、
突然のハプニング(アクシデント)に遭いつつも、
演奏を止めることなく、演奏に集中し、
平静を装いながらも、そのアクシデントを、
カルメンという女性像からの苦悩や葛藤、
そして熱い情熱といったものへと、
そのアクシデントを上手に転化するかのような
機転と熱演に、最前列の目の前で見ていた私には、
涙が流れる程に感動する素晴らしい演奏でした
終演後の楽屋では、オーケストラの楽員からも、
大塚茜さんには、その姿勢と素晴らしい演奏に、
尊敬の念を禁じ得ない!と絶賛される程、
プロフェッショナルな一面を持ち合わせた、
大塚茜さんのフルート奏者としての気質と、
演奏の素晴らしさにも感銘を受けたのでした
(愛知県芸術劇場コンサートホール)
大塚茜さんの生徒の一人という立場からみれば、
名古屋公演のハプニング(アクシデント)も、
妊娠4ヶ月という体調管理の難しさや、
その特有の痛みを伴いながらも、
素晴らしい集中力と、素晴らしい演奏を目の当たりにして、
普段のレッスンだけでは教わりきれない、
課外授業でもあったような感じがしてなりません。。。
決して忘れることない、印象に残る演奏でした
。。。。。
アンコールでは、会場の来場者も参加します!
アンダーソンの「フィドルファドル」に合わせて、
会場の来場者は、指揮者の岩村力さんから、
3つのリズムを即席で習得?して、
オーケストラと、リズムの共演で会場は盛り上がります
当日のプログラムとともに配られたブルーのバッグには、、、
東京IGINオリジナルの入浴剤セットが、
これまたかわいらしい箱に入っていました。
この箱をシャカシャカと振ることによって、
即席のパーカッション(打楽器)として参加します
リズム感覚がつかみやすいようにと、
岩村力さんが考えてきたのは、「ことば」で感じるリズム
” リンゴっ、リンゴっ、リンゴっ、バ・ナ・ナ! ”
♪♪ ♪♪ ♪♪ ♪♪♪!
ソリストもステージで入浴剤を一緒に振って、
ホール全体が一つになっていきました。
この絆こそが、被災地や被災者への支援の
礎(いしずえ)なるかのように象徴的で、
音楽を純粋に楽しみながらも、みんなが、
日本の復興と支援に、心を一つにしておりました
余談かもしれませんが、終演後、
ホテルの部屋に戻ると、
ホテルからのウェルカムフルーツが、何と!、、、
偶然にも、リンゴとバナナであったことには、
正直、ウケてしまいました(笑)
。。。。。
そんな素敵なコンサートツアーを終えた後、
サントリーホールの正面玄関にて
素敵なプーランクを披露して下さった
ピアニストの井上茜さんと一緒に1枚!
そして、我が師匠、大塚茜さんとも記念に1枚!
女性としての美しさと素敵なお人柄だけではなく、
苦痛や突然の困難にも柔軟に対応できる精神力と、
磨きをかけ続ける魅せられるフルートの演奏には、
往年のファンや、門下生だけでなく、
今回のコンサートツアーを通じて、
多くの来場者や共演のオケの中からも、
厚い信頼と新たなファンが生まれる、
素晴らしいコンサートツアーであったと思います
(NHK大阪ホール楽屋口)
みなさんも機会を得て、ぜひ、
大塚茜さんのフルート、
井上茜さんのピアノ、
今川映美子さんのピアノ、
岩村力さんの指揮、
関西フィルハーモニー管弦楽団、
名古屋フィルハーモニー交響楽団、
東京フィルハーモニー交響楽団、
の素晴らしい演奏を、是非、聞いてみて下さいネ!
(↓Click! 参加してます↑)