永平寺の参禅研修を大まかに振り返ると


3泊4日の期間は


「坐る」「食べる」「寝る」「説法(講義)」の4大行動です。


細かくは、4大行動の他に「掃除」「風呂」「トイレ」が加わりますが、、、

 


この4日間の全体像ですが


永平寺の修行は、基本は「坐禅」です。

 


私たち一般の参禅者は
当然、雲水の皆様より比べ物にならないくらい
『緩い』です。(^^)/


まず、坐り方も
両足を膝に乗せる「結跏趺坐」ではなく


片方の足だけ膝に乗せるだけの「半跏趺坐」でもOKです。

 


但し、回数と時間は
雲水さんたちとほぼ同じです。


なので、経験の浅い私たちは
地獄を味わうのです。(汗)

 


今回の参禅者の中では
唯一「結跏趺坐」で挑んだ私も


2日目の坐禅の回数と時間の多さに
脚とこころが悲鳴を上げました。

 


一応、この半年、毎日40分間は
坐禅を行っておりましたので
2日目の早朝の坐禅までは
かなり平気でした。


が!


2日目の午後の坐禅からは
様子が変わってきました。

 


ここで、念のため坐禅について
説明しておきます。


曹洞宗の坐禅は
1回の坐禅は40分間でして
それを「一炷(いっちゅう)」といいます。


今回の私たちの参禅は
その一炷を2日目は、6回(但し、早朝の1回は30分)


細かいお話ですが、
正式にカウントするのが40分間です。


坐禅はスタートの鐘とストップの鐘の間です。


通常、スタートの鐘の5分前には、
皆、坐った状態でスタートの鐘を待っているのです。

 


従って、1回の坐禅で最低45分間は結跏趺坐で坐っていることになります。

 


更に、食事を摂るときも
実は、結跏趺坐で食べるのです。(涙)


その食事は、いろいろ細かい作法があるので
慣れていない素人の私たちが坐っている時間は、


なんと60分を切ることはありません。
(正式な坐禅より長い!)

 


しかし、


座禅の時間と回数が多いことだけが
私たちを苦しめているのではありません。

 


これは、家で独りで坐っているだけでは
経験できないことが、


永平寺の参禅で初めて解りました。

 


長くなってしまったので


何が、どんな状況が


私たちを苦しめているのかは
次回のブログに続きます。
《#1328》

 


永平寺 参禅紀行

前段
【自覚の幅を広げる旅】
https://ameblo.jp/holst-jsbach/entry-12486371399.html

第一話
【意外な一期一会】
https://ameblo.jp/holst-jsbach/entry-12487699339.html

第二話
【想像外の充実感を味わう】
https://ameblo.jp/holst-jsbach/entry-12489560153.html

 


~~お知らせ~~


ブログタイトルの
『高坂勉強会』は


巷で言われている
心身が健康になる方法を


自分の身体を使って
あれや、これや、試すための勉強会です。

 

~~編集後記~~


今日も、ありがとうございます。

 


未だ頭が朦朧としている高坂一彦です。

 


永平寺では
私たちの参禅についてくれた若い雲水さんは


完全にわが子と同じ年代の人たちでした。

 


食事の作法がなかなか覚えられなくて
モタモタしている参禅者に

 


指導役の怖い禅師に指摘されるまえに
何気なく、近くに来て教えてくれる若い雲水さんには


思いやりのこころを感じることができました。


おそらく、雲水の皆様も上山したすぐは
怖い先輩雲水に怒鳴られていたでしょうから

 


出来なくて困っている人の気持ちがよく解るのでしょう。


そんな1年目の雲水さんに
自然に手を合わせて合掌してしまう私がおりました。

 


高坂一彦 拝