謎の職業?翻訳者 | 日本とアメリカで働く翻訳者のブログ

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日本とアメリカで暮す英日翻訳者のつぶやき。新しいことへの挑戦、英語・日本語について、翻訳の仕事について。


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皆さま、こんにちは!
お元気でお過ごしですか?

この一年、縁あっていろいろな異業種の方々と交流することができました。
が、ほとんどの方に言われるのが、「翻訳の人って、今まで会ったことない」。

そして次に聞かれるのが、「翻訳の仕事って、何やってんの?」
「本出してんの?」

・・・いやいや、翻訳者ってほんとに謎の職業だと思われてるみたい(汗)。

・・・まあ確かに翻訳者って、人と会ってるよりも在宅で仕事していることが多いからね。
基本、あまり社交的な人は多くないかも。

でも、それにしても世間的には不思議な人種だと思われているようですね。

よく言われるのが、「翻訳者だったら、英語ペラペラなんでしょ?」
「辞書なんていらないんでしょ?」というコメント。

どっちも違います。

確かに英語は勉強しているから、知識はあると思うよ。
だけど、しゃべれるかどうかは全く別の話。

英語がしゃべれない翻訳者って、実はたくさんいますよ。
英文科を卒業しても、英語がしゃべれるようにならないのと同じで・・・。

「辞書なんていらないんでしょ」も、大きな間違い。

翻訳者になると、辞書との縁は切れるどころか、ますます深くなりますよ。
使いこなせないほど膨大な数の辞書を買い揃えている翻訳者って、結構多い。

翻訳者って、外国語を勉強するのが大好きな人たちの集団だと思います。

最後に、「何やってんの?」
「本出してんの?」についてですが。

この質問にはどう答えていいのか、ずいぶん悩まされました。

まず「本出してんの?」ですが。
現時点では「いいえ」。

出版翻訳って、産業翻訳に比べると全然お金にならない。
よほどのベストセラーを担当しない限り、それだけでは食べて行けません。

じゃあ、産業翻訳って何やってんの?って話になってしまいますが・・・。

私の場合、一年かけて編み出した答えが

「大企業のホームページやアンケート、販促資料、トリセツ、パソコンや人事系のマニュアルなどが多いですね。」

・・・というと、
「あ~~、そういうものか!」と初めて合点がいったような顔をされます。

「でも、ただ英語を日本語に置き換えるだけじゃなくて、海外の商品やコンセプトをそのまま日本に持ち込んでも売れないから、日本人のお客様に買っていただけるように、成果物を『日本仕様』に作り替えているんです」

・・・と、最近は説明しています。

厳密には「翻訳」+「ローカリゼーション」(現地化)ってことなんですけど。

わかりやすい例で言うと、たとえば、「Inside Out(インサイド・ヘッド)」ってディズニー映画があったと思いますが。

子供が嫌いな野菜として、原作ではブロッコリーが使われているんですが、

日本語版ではブロッコリーが「ピーマン」に変更されています。

「Broccoli」を「ブロッコリー」ってやっちゃうのが翻訳(直訳)。

でも、直訳しても、日本では子供の嫌いな野菜はブロッコリーじゃないから、お客さんはいまいちピンと来ない。

ならば「ピーマン」にした方が、「あっ、そういうことね」って日本のお客さんには共感してもらえるだろう・・・ってことで、「ピーマン」にしちゃうのが「現地化」です。

お客さんから同じ反応を引き出すためには、ただ英語から日本語に置き換えるだけでは不十分なことがあるんです。

日本人に受け入れられるように、文化や背景を踏まえて文章や表現を作り替える仕事です・・・って言ったら、わかっていただけますか?

・・・まあとにかく翻訳者の仕事って、一般の方にはすごく不可思議なものと思われているらしいことがよくわかりました。

なのでこれからは、その謎を解明するようなお話しもしていければ・・・と思っています。



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