ある日、あなたが会社(学校)から戻ると、部屋にボブ・ディランがいた…。
としたらすごいよね!びっくりだよね!
この漫画は、主人公であるミュージシャン・中島の部屋にディランがやってくるところから始まります。思い描いていた理想のロックと、ロックはビジネスという現実の狭間で苦悩する中島は、ボブ・ディランに導かれながら、自分のロックとは?アイデンティティとは?という答えを見つけていく…という内容。

みうらじゅんの自叙伝的要素が大きいと思う。妙にリアリティがあります。考えさせられるし、泣ける。私はこの「24歳」編が一番気に入ってる。昨年公開の映画(峯田和伸(元・GOING STEADY、現・銀杏BOYZ)、麻生久美子、中村獅童ら出演)もここを元に描いたもの。

この他、続編が2作あります。「27歳(マリッジ)」は恋愛がストーリーの主題になっていて、中島を後押しするミュージシャンもジョン・レノン&オノ・ヨーコという、"Love"の代名詞的ミュージシャンが登場。そして、この間の7月に発売された第3部「32歳」では再びディランが登場し、人生を説きます。みうらじゅんは相当のディラン・フリークとは聴くが、本当に好きなんだねえ…

昨日、映画「アイデン&ティティ」をDVDで見ました。ディラン役と、著作権の問題が絡むであろう、ディランが漫画で歌うたくさんの楽曲をどのように表現するのか楽しみで。その答えは、これから映画を観る人のお楽しみということで書きません。が、映画も◎です。満足、満足。エンディングに流れる「Like a rolling stone」も気分を盛り上げるよ~。

★そんなあなたにおすすめ★
ロック好きなあなた。ボブ・ディランとジョン・レノンが好きなら尚よろし。
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ヤングマガジンで連載中の「シガテラ」を読んだことがあるか?
「最近の古谷実作品っていまいちピンとこないのよねー」「そうそう、稲中の頃が一番よかった~」なんて言っているあなた!にぜひ読んでもらいたい。古谷実は本作で、リスタートしました。完全復活でっせ。

まず、そもそも「シガテラ」って何?というところからはじめたいと思います。シガテラ(ciguatera)とは、医学用語で、熱帯および亜熱帯海域の主としてサンゴ礁の回りに生息する毒魚によって起こる死亡率の低い食中毒の総称です。日本だと沖縄で、この症状にうかかる方は多いらしい。

で、ストーリーは、いじめられっこのオギちゃんと超~~~イケてる彼女のラブ・ストーリー。これが話の大黒柱。そこに、インターネット、引きこもり、自殺、殺人未遂事件などの現代病が絡んで…。なんせ、まだ3巻までしかコミックでは出てなくて、ヤンマガで連載中なので、話がどうなっていくのかまったくわかりません~。でも、この話の面白いところは、大黒柱である二人の恋物語が遅々として進まない点!いじこめられっこの彼とイケてる彼女が付き合うところで1巻は終わり、キスするところで2巻は終わり、エッチするかー!(でも失敗)ってところで、3巻が終わる。

じれったーい!こっちがシガテラにかかっちゃいそうだよ…!(←意味不明?ここでは“病”という意味で使っています)

★そんなあなたにおすすめ★
恋愛中のあ・な・た。刺激がほしいあ・な・た。元気がほしいあ・な・た。
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矢口史靖監督の前作「ウォーターボーイズ」が私が観た青春映画でトップ5に入るくらいの傑作だったので、「スウィングガールズ」に期待しすぎたかな。今回はフツー。フツーに面白い。それ以上でもそれ以下でもなし。

監督もインタビューで「見終わったら誰もが音楽をやりたくなる、そんな楽しい映画を目指して作りました」と言っていた通り、やりたくなったことはやりたくなったけどそれって音楽の力では…?ということで、音楽はイイヨー。ジャズ、ビックバンド入門編としては最適だと思うので、サントラはおすすめ。

どこがどのようにこの作品をフツーたらしめたのか?
まず、映画じゃなくて連続テレビドラマの方がよかったんじゃないの?ストーリー展開に無理があるよ…と突っ込みたいところがいっぱい。編集カットしすぎなのか、そもそも脚本に無理があったのか…?ありえないことばかり続くから共感ものめり込みもできなかったの。あと、主人公のともこ役を演じた上野樹里は演技が下手で、見ててハラハラした。おかっぱあたまのなおみ役の豊島由佳梨とか、ロッカー2人組(関根香菜、水田芙美子)は雰囲気あってよかった。

★そんなあなたにおすすめ★
この作品をいいと思う人はきっとモー娘とか好きな人ではないかと思う。所謂、女の子が頑張っている姿がかわいいと思える方。まあ、結局「ウォーター・ボーイズ」もその男版にすぎないと言われればそれまでかもしれないが。

公式サイト:http://www.swinggirls.jp/

★関連作品★



DVD: スウィングガールズ スペシャル・エディション





DVD: スウィングガールズ プレミアム・エディション




DVD: スウィングガールズ スタンダード・エディション




CD: SWING GIRLS オリジナル・サウンドトラック
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「ホネツギマン」

コーエン監督が関った映画はとりあえず、観ることにしている。東京でも単館、しかもレイトショーでしかやっていなかったこの映画もしかり。イーサン・コーエンが脚本を手伝ったってだけなんだけど。

主人公は昼は整骨師、夜はホネツギマンという名のレスラー。この主人公が身重の妻を連れ、ドラッグストアを経営している実家へと帰省したその日、事件は起こる。ちょっと家を離れた隙に、父母と妻が何者かに殺される…。
平たく言えば、ホネツギマンの復讐劇。でも、ただの復讐劇じゃない。アホ度、くだらなさ、ユルさ満載!

この映画のフライヤーにコメントを提供しているのが、いま話題の白骨温泉。骨つながりってだけらしい。そもそも私がこの映画を知ったのも、白骨温泉の事件をワードショーが取り上げていたからなわけで。でも、その効果はあまりなかったらしく、劇場には10人もいなかった…。

ところで、「ホネツギマン」公開前日の、10月8日は骨と関節の日なんだってさ。
この記念日はきちんと1994年日本整形外科学会により制定されたものらしい。なんで?と思った方、ホネの「ホ」の字をカタカナで書いてみて。「ホ」=十と八の組み合わせ=10月8日ってわけ。このくだらなさっぷりも、「ホネツギマン」通ずるところあり…。

★そんなあなたにおすすめ★
映画の真髄はくだらなさにあり、映画の醍醐味はくだらなさにあると思っているあなた。そんなかわいいあなた…!

公式サイト:http://www.albatros-film.com/movie/honetsugiman/

「誰も知らない」

オウム真理教にインスパイアされてできた前作「ディスタンス」と同様、実際に起こった事件(西巣鴨子ども4人置き去り事件)をベースに描いた是枝裕和監督の最新作。この作品がカンヌ国際映画祭で大絶賛を浴び、主人公役の柳楽優也君が日本人初、カンヌ史上最年少の最優秀男優賞を受賞した。このニュースで、私は初めてこの事件について、親に捨てられた子どもが自分たちだけで生きていき、悲惨な事件に巻き込まれていったということを知った。本当にひどい現実。本当にひどい世界。でも、実際にこの事件が起こった88年より、いまの時代の方が容易にこういうことって起こりそうな世の中じゃない?そう思うからますますこの映画を観たあと、衝撃度が高く…。それって本当に本当に悲しいこと。

映画館を出たあと、渋谷を歩く、道行く子どもたちが、すごく目に付いた。

★そんなあなたにおすすめ★
これから親になろうとしているあなた。そしていま、誰かの親であるあなた。

公式サイト:http://www.daremoshiranai.com/