2022.11.10➁
VISHNU REST HOUSEのチェックアウト時間は11時。
時間ピッタリに出て、向かったのはRam Bhawan Residencyと言う宿。
VISHNUからは徒歩7分ほど。
このRam Bhawan Residencyは、 80年の歴史があるインドの伝統的な家が宿になっている。
一階の共用部分から既にいい雰囲気~
インドでは珍しく土足厳禁で、靴を脱いで上に上がる。
女の子の教育を促進するNGOによって経営されているそうで、
施設の利用には部屋代の他にNGOのメンバーシップフィーが掛かる。(期間により200ルピー=約360円〜)
狭い階段は古いけどきれいに掃除されている。
ここのチェックインタイムは12時だったから、チェックイン手続きをしながらオーナーの女性と色々な話をして待った。
大きなマグカップに美味しいチャイを持って来てくれた。
マザーテレサの話になって、「彼女をどう思う?」と聞くと、
「マザーテレサと言う名前を聞いたらいいイメージが頭に浮かぶけど・・・
仏教もキリスト教も、カーストの低いヒンドゥ教徒たちに『宗教を変えればカーストから解放される』
と言って信者を増やそうとしているのが好きじゃないわ。」
って言っていた。
「下位カーストの人たちが何が不満なのかわからない。今は大学入学も、公務員になるにも彼らの為の優遇枠があって、
ちゃんと機会が与えられている(留保制度)のに、なんでヒンドゥから逃れたいのかしら?
私はバラモンカーストよ。実力は私の方が上なのに、その優遇枠のせいで彼らが大学に入れて
私が入れないなんてことがあったらおかしいわ」
ってかなり熱く語っていた。彼女自身が何かそういう経験があったのかな?
時々ニュースでも見るよね。
カーストが低い人は自分のカーストの話をしないけど、自分から「私はバラモンだけど」って誇らしげに言う高カーストの人には今までに何人か会ったことがある。
その『留保制度』で低カーストの人が優遇されて大学に入れたり就職できたからと言っても、身分は変わらないわけで、カーストから逃れたいと思う気持ちは理解出来るけどな。
さて、何でバラナシに二泊しかしないのにわざわざ一泊で宿を替えたのかと言うと、
Booking.comでこの宿を見て一目惚れしたから
以下3枚はBooking.comより写真をお借りしました。
12時になって、とっても感じのいい掃除の女の子が息を切らしながら入って来て、
「遅くなってごめんなさい!!部屋の準備が出来ました。」って連れて行ってくれた。
ここは部屋の前の共用部分。かわいい私の部屋は左側。何色かな~~~?
緑でした!!いい!!かわいい左の扉の中は棚になってたよ。
1470ルピー=約2646円(朝食込み)
この椅子もかわいい。
勉強机も傾いてるくらい古い
電気スタンドもめっちゃ古いけどちゃんと点くよ。
この鏡はアンティークではなくて、今も土産物屋さんで売られてるのを見た。
上の階も見てみよう。吹き抜けになっていて素敵(スカートだと丸見えだけどね)
ブランコもあったよ。(おばさんも勿論乗りました)
朝はここで朝食が食べられる。
こっちのテーブルも。
古い電話だな~。ちなみに宿の建物は古いけど、勿論Wi-Fi完備だよ。
バスルームは共同でちょっとめんどくさいけど(前は部屋にバスルームが無いのが当たり前だったのに、めんどくさいなんてね!)
とてもきれいに掃除されていた。
荷物を置いたらまた出かけようかな。
ベンガリートラに戻ってきた。
そう言えば友達が私がしていたピアスみたいなのが欲しいと言っていたから、ここで買っていこう。
ガツガツしていない緩い雰囲気のおじさんとは最初からフィーリングが合った。
いくら?と聞くと、おじさんはスマホの電卓に「2000」と打ってきた。
「いやいや1000でしょ」
「それは無理だよ、利益が無くなっちゃう。OK!Game Start!
ゆっくり行こう。」
(2000と打つおじさん)
「最近ボリウッドで誰が人気なの?シャールク・カーンはもう人気ないの?」
(1000と打つ私。)
「おぉ、キミはボリウッドが好きなのか?何が好き?」
(1700と打つおじさん)
「そうだなぁ、昔のがよかったよね、クチュクチュホタへとかカホナピャールヘとかタールとか・・・」
(1000と打つ私。)
そこへムンバイから来た今風の若者がやってきて、
「よく知ってるね!タールってどんなのだっけ?」
「アイシュワリヤー・ラーイのやつだよ。99年かな?あの映画は音楽がすごくいいんだよね。」
「A.R.Rahman!」
「そう!彼の音楽はいいよね〜!」
(1600と打つおじさん)
「日本のアベ首相が亡くなったね。キミはアベが好きだった?」
「うーん、ノーコメント。おじさんはモディ首相は好き?」
「モディは好きだよ。とても決断力があるし物事を変える力がある。」
(1200と打つ私。)
「確かにね~いきなり旧紙幣を使えなくしちゃったりするもんね」
「僕はトランプとプーチンも好きなんだ。どう思う?」
「えー!ノーコメント。」
(1400と打つおじさん)
「うちの五歳の息子がクレヨンしんちゃんが大好きなんだ。」
「えー!そうなんだ?インドで人気って聞いたことがあるけど本当なんだね。」
「しんちゃんが始まるとテレビから離れないんだよ」
「ドラえもんも人気でしょ?」
(1300と打つ私。)
(1400と打つおじさん。)
「じゃあ、間を取って1350。決まり!」
「オッケー!」
みたいな感じで、のんびり色んな話をしながら楽しく交渉ができた。
おじさんは「これじゃ150ルピーしか儲けがないけどいいよ。キミからは少しの利益でも、他の人からたくさん利益があればいいから。」
って言ってたけど、実際は私の払った額でかなり利益が出てると思うけどな
私はおじさんの人柄がすっかり好きになっていたから、多めに払ってもいいなと言う気になったんだよね。
おじさんのやり方はこっちを全く不快な気持ちにさせないから、商売上手だな〜と思った。
「今度はチャイを飲みにおいで」「うんまたね〜!」って店を出たら、ムンバイから来た男の子が、
「ちょっと来て。教えてあげる。あれはビジネススマイルであれが彼のやり方なんだ。150しかプロフィットがないなんて嘘だよ。」
ってわざわざ言ってきた。
わかってるよ〜楽しく買い物したし、自分があの値段で納得して買ってるからいいのよ。
インドのお菓子屋さん。ショーケースの中にご先祖様の写真が入ってるのが面白い。
お牛様。
メインストリートでランチを食べよう。
適当に入った食堂の2階では、お客さんたちに珍しそうにジロジロ見られた。
ベジミール(80ルピー=約144円)
量は食べ切れないほどだったけど、味はイマイチ。
2階から見た揚げ物屋さん。
サドゥーがいっぱい歩いて行った。
この後はガート沿いを歩いて南下していこうかな!
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