は???ちょっと、

Sonokoさんバカなの???

 

 

あー目を閉じて耳を澄ますとみんなの声が聞こえてくる~〜〜ぼけー

 

 

いやでもこれバンコクで日本人にお金貸す前の話だからね。

 

 

インドで痛い目に遭ってるのまたバンコクで貸したの?

バッカじゃないの???

 

 

ご、ごもっともです滝汗

 

 

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2003年私が27歳の時、

前回にも書いたインドに入ってからずっとイライラの連続だった旅の話です。

 

 

コルカタに入ってすぐ、懐かしい人に再会した。

3年前にコルカタに半年滞在していた時にも親しくしていたサンジャイだった。

 

 

サンジャイって、ジョンの時に出て来たこのサンジャイではなくて別のサンジャイ。

こっちはいいサンジャイ。

 

ややこしいから今回のサンジャイはダメサンジャイって呼ぶことにしよう。

 

 

ダメサンジャイは3年前はツーリストに大人気だった屋台を任されて

ちゃんと働いていて、私もいつもダメサンジャイの所で食べていた。

 

 

今回会うと、「屋台の調理器具を誰かに全部盗まれてしまった(二度目)し、

奥さんとの関係も悪くなってる・・・仕事もないし、コルカタを離れなきゃいけない。」

 

 

と落ち込んだ様子だった。

 

 

インドでは、儲かっている同業者に対して嫌がらせをしたり、

こんな風に調理器具を盗んで営業できなくさせることもよくある話らしい。

 

 

サンジャイともダメサンジャイとも仲が良かった私は、

よく3人でチャイ屋で延々と喋ったり、ヒンディ語やベンガル語を教わったりしていた。

 

 

ある日、元気のないダメサンジャイを誘って映画に行くことになった。

 

 

ダメサンジャイは職を失ってお金が全くなくて、

ここのところご飯もろくに食べていないし、

夜も外で寝ていると言うから、もちろんその時は全部出してあげた。

 

 

ダメサンジャイはお金を出して貰う事を全く恥ずかしいと思っていない様子で、

「タバコ買いたい。」

「ラッシー飲みたい。」

と、全く遠慮することなく言って来て、その態度はどうなの?って思ったえー?

 

 

そして、とうとう

 

 

「新しい商売を始めたいから、6,000ルピー貸してくれないか?」

 

 

って言って来た。来た~~~~!!!

 

 

6,000ルピーは日本円で当時のレートで15,000円くらい。

日本円なら大した額には聞こえないけどインドの当時の平均月収を遥かに上回る額。

 

 

確かマザーテレサの施設で働くインド人ワーカーたちの月収が

2,000ルピーくらいって言ってた気がする。

 

 

ダメサンジャイとは仲が良かったし、助けてあげたいのは山々だけど、

貸すことで関係が悪くなることもあるし、額が大きいだけに悩む。

 


私だって、毎日節約節約でたった数十円のコーラでさえ飲みたくても我慢したり、

ご飯も安い食堂でベジだけで我慢してるしまだこれから旅は何か月も続く。

 

 

迷う。迷う。仮に6000ルピー貸したとしても、

私がインドに居る間に全額返ってくる可能性はゼロだと思うから、

一部あげるつもりで貸すか・・・・

 

 

いや、でもやっぱりやめておこう。

ダメサンジャイと揉めるのはイヤだ!!と一度は断った。

 

 

でも、その後もダメサンジャイは私の宿の前で待っていたり、

サダルで顔を合わせる度に「お願い。助けて欲しい。」と言って来て、

 

 

しまいには

 

 

「奥さんと赤ちゃんが病気なんだけど薬代もないんだ。」

 

 

とか言って来た。それも本当かどうかわからないけど、

お金が本当になくて困っているのはわかった。

 

 

そのうち、「貸して」と言われることに疲れてしまって、

ある日とうとうお金を渡してしまったのだったチーン

 

 

「ありがとうございます。Sonokoがインドを出るまでには必ず返すから。」

 

 

って頭を下げて受け取った。

 

 

その話を、同じ宿の女の子たちにすると、

 

 

「ちゃんと借用書書かせたの??ダメだよ!!一緒に行ってあげる!!」

 

 

と言って、一緒にダメサンジャイの所に行って、

 

 

「ちゃんと返しなさいよ!!??ここに借りたって書きなさいよ!!!」

 

 

ってガミガミ言ってくれた。

(私より強い女の子がいましたよ 笑)

 

 

ダメサンジャイは、ちゃんと返す意志がある証拠として、

自分のIDを預かっててもいいと言って、私にくれた。

 

 

私はその後一旦コルカタを離れて、また戻ってきた。

貸してから三ヶ月が経っていた。

 

 

ダメサンジャイに再会すると、暗〜い顔をしてペコペコしながら、

 

 

「ごめん、お金は出来てないんだ。

でも持ってるゴールドを売れば1500ルピーくらいにはなるから、

それだけでも明日返す。」

 

 

って言って来た。

 

 

あれからも全く働かずフラフラしている様子で、

お金が返ってこない事よりもそれに腹が立って仕方がない。

 

 

一生懸命働いて、ほんの一部でも返してくれたのなら気持ち的に随分違う。

 

 

翌日、ダメサンジャイはやっぱりお金を用意していなかった。

 

 

私はもう二日後にインドを出てしまう。

 

 

サダルのプッシャーたちにその話をすると

(プッシャーから何も買ってないよ!前からみんな顔見知りだから話したりするだけ。)

 

 

「ダメサンジャイにはお兄さんがいるからお兄さんに返してもらいな。」

 

 

と言って、家まで連れて行ってくれた。

 

 

お兄さんの家はとても狭かった。

中には沢山の子供が居て、そのうちの1人は知的障がいがあった。

とても生活にゆとりがあるようには見えなかった。

 

 

私はフラフラしているダメサンジャイに対して相当頭に来ていたから、

お兄さんに怒りをぶつけながら話すと、お兄さんは

 

 

「ソーリー。明日の朝までに何とか用意するから。」

 

 

って約束してくれた。

 

 

でも、宿に帰って冷静になってからお兄さんの家のことや、

真面目に働いてたくさんの子供たちを一生懸命育てている人の良さそうなお兄さんのことを思い出すと、

 

 

いくら身内とは言え、彼らにとっては大金の6,000ルピーを取り上げるなんて間違ってるなと思った。

 

 

これじゃあまるで私は

極悪非道な取り立てみたいじゃないか。それはあまりにも酷すぎる。

 

 

腹は立つけど、私にとって15,000円なんて日本に帰ればすぐに稼げる額。

でもお兄さんの家族はこの6,000ルピーのせいで生活が苦しくなってしまうかもしれない。

 

 

悪いのはダメサンジャイであってお兄さんは関係ない。

そして貸してしまった私が一番悪い笑い泣き

 

 

翌朝、再びお兄さんを訪ねて行って、

 

「昨日はごめんなさい。やっぱり返さなくていいです。」

 

と言って和解して帰って来た。

 

 

今回はあげたと思って諦めるしかない。

 

 

それから何度もコルカタには戻っているけど、それっきりダメサンジャイの姿は見ていない。

風の噂で聞いたところによると、ムンバイで働いているとか。

 

 

で、これどうしましょうね???(笑)

日記帳に挟まってたわ!!!

 
 
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