世界一周ブログを手直しして再投稿しています。
2007.9.5<本日の移動>17:40バラナシ→→夜行列車
6:00起床。
生憎の曇り空で、ガンジス川から昇る朝日は全く見えず残念〜
バラナシは乾季だとガンジス川沿いをずーーーっと歩くことが出来るし、
朝日がきれいに見える確率も高いから、乾季がいいなぁ。
ガンジス川は既にインド人や外国人観光客の乗るボートでいっぱいだった。
人を焼く臭いは、ちょっと甘い独特なバーベキューみたい。
って言うと、
「オー、マイフレンド、ボクはキミのご両親にベリベリスペシャルな物を見せてあげたいんだ。」
「オー、マイフレンド、ボクはキミのご両親にベリベリスペシャルな物を見せてあげたいんだ。」
「一時間って契約したんだから、勝手に行かないで。戻って!」
って言うと、それまで機嫌よく色々ガイドしながら漕いでたおじさんも、それっきり黙ってしまった。
到着する直前、彼は
「ディス イズ ベリベリ ハード ワーク。アイム ベリベリ タイヤード」
と言い、辛そうな顔をして見せた。
そして、このボートは彼の所有物ではなくボスに借りていて、生活が大変だからチップをはずんで欲しいと言う。
両親は彼に心から同情をし、かなりのチップをあげた。
「彼、本当に大変なんだよ。これ疲れる仕事だよ。」
と、彼がボートで再びゆっくりゆっくり帰っていくのを、いつまでも眺めていた。 優しいな〜。
私はいつからこんなに優しくなくなったんだろう?インドに通えば通うほどどんどん強くきつくなり、優しくなくなっていく。
でも、貧しいのはわかるけど、一時間って約束したのに、
勝手に長く行って料金を追加させようとするやり方に私は腹が立つんだよね
何だかインド人に怒ってばっかりの姿を両親に見せてるな~
ホームで待ってると、次々に物乞いがやって来た。そのうちの一人のおじいさんがしつこくしつこく手を出してきたから、
「もうあげちゃおうよ。」
って5RSをおじいさんの手に置くと、5RSでは不満だったらしく、それでもまだその手を差し出してきた。
そこで父が「あっ、要らないの?」って5RSを回収しちゃったら、回りのインド人が大笑い。
結局おじいさんは5RS+バナナ一本で満足して去っていった。
今日の私たちの席は1等AC車。
とっても静かで安全で快適な車内になるはずだった。
そこへインド人の若者たちがドカドカっと入ってきて、
「ヘーイ!ジャパニーズ?俺たち日本人大好き!日本
大好き!!」
と、厚かましく私たちのシートに集団で座ってきた。フレンドリーとはちょっと違う。
大声で騒いだり、大きな音でインド音楽をかけたり、馴れ馴れしく触ってきたり、ものすごくマナーが悪い。
ガラが悪いと言うよりは、集団で調子に乗ってバカやってる若者たちって感じ。日本にも居るよねーこう言うの。
1等AC車は、ベッドのチケットを持っていない人が勝手に乗り込んできたりすることはないはず。
「チケット見せて。」と言うと、
「僕たちは学生だからこのパスがあるんだ。」
と、定期のようなものを見せてくれる。
「どの車両に乗ってもいいの?」
「どの車両に乗ってもいいの?」
「そうだよ。」
「この1等ACにも乗っていいの?」
「そうだよ。」
ほんとかよ。
大騒ぎするそのマナーの悪さに 「彼らいつ降りてくれるんだろうね・・・」
と母も私もうんざりしながらも、
人の少ない一等車の中で、人数の多い若者達がキレて暴れ始めたら怖いし、じっと我慢して座っていた。
これでは全く静かに休むことが出来ない。
すると、父が突然立ち上がった!!
「おまえら!!俺たちは静かに休みたいんだ!! 出て行け!!出て行け!!!」
普段は物静かでやさしい父が、すごい剣幕で彼らを追い出し始めた。
それまで人のベッドに腰掛けてニヤニヤヘラヘラしてた若者たちは、青い顔をして慌てて立ちあがり、あっという間に立ち去った。
さすが一家の大黒柱、
かっこいい~~〜〜と、ちょっと父を見直した!!
すっかり静かになった車両でリラックスしていると、
すっかり静かになった車両でリラックスしていると、
ピョコン
と可愛い顔が覗いた。
7歳のインド人の男の子。プラティーク。
父は子供が大好き。
早速プラティークと遊び始めた。
「ねぇねぇ、日本のコイン持ってる?」
という彼に、父は日本の5円玉をあげた。
彼はタッタッターとお父さんの所に走っていき、1ルピーコインと、2ルピーコインを持って戻ってきた。
彼はタッタッターとお父さんの所に走っていき、1ルピーコインと、2ルピーコインを持って戻ってきた。
「替わりにこれあげる!!ねぇねぇ、1ドル持ってる?」
と言う彼に、父が1ドル札をあげると、嬉しそうにお父さんの所にタッタッターと走っていった。
再び戻ってきた彼は、
「これはインドルピーでどれくらいの価値なの?」
「40ルピーくらいだよ。」
と言うと、今度はお父さんからちゃんと40ルピーをもらって再び戻ってきた。
お父さんがお金をただで貰ってはいけないと言ったみたい。
外国のお金に興味があるプラティークに、私が余っていたパキスタンとバングラデシュの紙幣をあげると、
「今日は本当にラッキーデーだ!」
と何度も繰り返して言い、嬉しそうにお父さんの所に戻っていった。
家族も裕福そうでとても感じがよく、丁寧にお礼を言いに来てくれた。
やっぱり一等に乗っている人は上品だな。
父はこのプラティークとの出会いがとても嬉しかったらしく、
「かわいいなぁ。かわいいなぁ」と言い続けていた。
・・・(2021年追記 産めなかった〜ごめん〜)
このおじさん、今もガンジス川でボート漕いでるのかなぁ。
もし次に会ったらチップを弾んであげよう、もう貧乏パッカーじゃないから!
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います