今日の北欧ニュースは、「デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン」から！
SDWでスカンジナビアン デザイン アワード発表！7つの賞の受賞者は？
2月6日から10日まで、スウェーデンのストックホルムで家具見本市「ストックホルム ファニチャー フェア」が開催された。また、2月5日から11日と、ほぼ同時期に、ストックホルム デザイン ウィーク（SDW）も並行して開催。最新のスカンジナビアンデザインが世界中の訪問客を魅了した。
その中で、今年の北欧デザインの顔を決定するスカンジナビアン デザイン アワードの発表があった。北欧の建築、インテリア、デザインにおける新進気鋭、実績のある企業・人物両方を表彰することを目的とした賞である。
建築、家具、デザイナー、インテリアデザイナー、インテリアデザインプロダクト、ライジングスター、さらには、持続可能性のあるデザインを称える、計7つのカテゴリーで賞が与えられた。
受賞者は以下のとおり。
■アーキテクト オブ ザ イヤー
ノルウェーの印刷物とデジタルメディアの新しい拠点として建てられた「Press House」（by Atelier Oslo＆KIMA Arkitektur）が受賞。オスロの旧港湾地区にある19世紀の建物2棟を生かして建てられたメディア複合施設。
https://pressenshus.no/
■ファニチャー オブ ザ イヤー
ノルウェーのデザイナー、ダニエル・リーバッケンが、都市型・屋外向けの持続可能な家具を製造する北欧の大手メーカー「Vestre」向けに手掛けた「Ypsilon Bench」。2005年に生まれたこのベンチは、屋外スペースでも調和し、引き算された美しさを持つ。
https://vestre.com/products/seating/ypsilon-bench
■デザイナー オブ ザ イヤー
日本とも縁の深いデンマークのセシリエ・マンツが受賞。彼女のデザインはシンプルに見えるが、その裏には高い技術が隠れている。複雑なものをシンプルに見せる能力は、デザインと製造プロセスを深く理解している証。時代を超越した美しく機能的な作品を生み出している。
https://ceciliemanz.com/
■インテリアデザイナー オブ ザ イヤー
スウェーデンのデザインスタジオ「ハレロード」が受賞。ロンドンのハロッズのサマン・アメルやパリのACNEストアなどを手掛けており、インテリアデザインと建築における大胆さと革新の象徴として、これまでの常識を覆す力を証明し続けている。
https://halleroed.com/
■インテリアデザイン プロダクト オブ ザ イヤー
スウェーデンの家具メーカー「マスプロダクション」。昨年、ワインがコルクに常に接触し、コルクが乾燥してしまうのを防ぐ傾斜度3.87度を保つワインボトル収納棚「サイロ・ワインラック」（by Chris Martin）を発表。
https://www.pro.massproductions.se/product/silo-winerack/
■ライジングスター オブ ザ イヤー
香港出身、フィンランドを拠点に活動するインテリアデザイナー、Didi NG Wing Yinが受賞。コンセプチュアルな思考や彫刻技術を通じて、木工の概念を広げる。木本来の特性を正直に表現し、長年にわたる木工への情熱や探求が評価された。
https://dd-ng.com/
■サステナビリティ アワード オブ ザ イヤー
2021年創業のデンマークの会社「Home.Earth」が手掛けた都市開発のためのプロジェクト「Doughnut for Urban Development」が、不動産と都市開発の分野における真のリーダーとして受賞。
https://www.home.earth/
ストックホルム ファニチャー フェア
https://www.stockholmfurniturefair.se/
ストックホルム デザイン ウィーク
https://www.stockholmdesignweek.com/
デザイナー、ダニエル・リーバッケン氏 ⒸKajsa Lorentzon
デザイナー、セシリエ・マンツ氏 ⒸJEPPE SØRENSEN
デザインスタジオ「ハレロード」 ⒸMartin Brusewitz
家具メーカー「マスプロダクション」のChris Martin氏
ⒸKajsa Lorentzon
インテリアデザイナー、Didi NG Wing Yin氏 ⒸKajsa Lorentzon
北欧ニュース編集員：
スカンジナビアン デザイン アワードは、日本人では、建築家の元木大輔氏とDDAA LABによるArtek Stool 60のプロジェクトが、ファニチャー オブ ザ イヤーの候補に挙がっていました。
https://webstorejapan.artek.fi/blogs/feature-stories/ddaa
ストックホルム ファニチャー フェアには、北欧のデザインブランドが多数参加。
新作も披露されていたようです。
例えば、スウェーデンのストリング ファニチャーは、誕生75周年を祝した展示。
フィンランドのアルテックは、今話題のイタリアのデザインデュオ、フォルマファンタズマとの協働によるシリーズが、初お披露目されました。
フォルマファンタズマは、来場者と出展者両方に向けたインスタレーションをエントランスホールで展開するなど、今年のストックホルム ファニチャー フェアの主賓として活躍！
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