【ナミハンミョウ】
並斑猫。日本でハンミョウというと本種を指す。
「斑猫」という名前は中国最古の本草学書として有名な『神農本草経』に記載があり、後の『本草綱目』が日本に伝わった際にこの名前も流布したと思われる。
ちなみに本草学におけるハンミョウはツチハンミョウ科の昆虫を指しており、また毒性を持っているため(下述)本種も見た目の派手さもあって毒性があると思われてきたが毒はない。
【日本虎甲(rìběnhǔjiǎ)】
ハンミョウ科は「tiger beetle」と呼ばれていることから虎甲という名前が付いているようだ。
なお、和名の元となっている「斑猫(bānmāo)」は本草学においてはツチハンミョウ科のオビゲンセイなどを指していて、毒性のカンタリジンがガン治療にも利用されている。
【Cicindela chinensis japonica】
【メモ】
本州以南に生息しているが近年生息地が減少しており、東京でも準絶滅危惧種に指定されている。
色はきれいだが小型昆虫を捕食する肉食である。